■お歌の素材自体も変えられた愛子さま
その文才は幼少のときから評判が高かったが、学習院大学時代には古典文学を研究されることによって、いっそう洗練されていった。今回の歌会始では皇族を代表し、愛子さまのお歌が披講された。
《日本語を学ぶラオスの子どもらの明るき声は教室に満つ》
愛子さまは、昨年11月に初めての外国公式訪問でラオスを訪れられた。足を運ばれたビエンチャン中高一貫校で、現地の中学生と高校生が日本語や日本文化を学ぶ授業を参観したときの思い出を詠まれたのだ。
「愛子さまは歌会始のために、ラオスご訪問にまつわる5首を提出されました。皇室の一員として大事な務めを果たしたという気持ちを大切にされたかったのでしょう。これまでは友達や学生生活のことなどを詠まれてきましたが、今回は素材選び自体が変わりました。
歌も一人の女性としてというよりは、皇室の一員というスタンスで詠まれているようで興味深かったです。
今回披講された歌は、私が全く助言する必要がなかった一首です。愛子さまは大学時代に後白河天皇の第三皇女で、歌人としても知られている式子内親王や、和歌の歴史を研究されました。和歌というものをよく理解されており、まとめどころもしっかり自分のものにされていると思います。愛子さまは、毎月の月次歌会(つきなみのうたかい)に提出する歌も作られています」(永田さん)
皇室では毎月、共通の題を決めて歌を詠む「月次歌会」が催される。皇室の方々全員が提出する義務はなく、集まって開かれる会でもないが、天皇皇后両陛下の誕生月は提出者が多いという。
愛子さまは、どれほどの頻度でお歌を詠まれているのだろうか。
「美智子さまの御歌も解説していた皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんは、かつて“月次歌会や両陛下のお誕生日、ご公務で遠出されたときなど、年間で16首は詠まなければならず、披露できるような16首を作るためには、100首ぐらいは詠まないといけないといわれています”と話していました。
愛子さまは真摯なご性格ですし、昨年は初めてのご公務も多かったので、100首以上は詠まれていると思います」(皇室担当記者)
ご公務と日本赤十字社のお仕事の合間に寸暇を惜しんで創作と研鑽を続けられている愛子さま。その原動力となっているのはご家族とのひとときだという。
「天皇皇后両陛下と愛子さまは、それぞれのお歌についてご存じでした。きっと日ごろからご家族で見せ合っていらっしゃるのではないでしょうか。愛子さまが、歌を父にも見せましたと、メールで書かれていたこともありました。本当に仲のよいご家族だと思っています」(永田さん)
来年の歌会始の儀のお題は“旅”。愛子さまもこれから訪れる地に思いを馳せられていることだろう。
画像ページ >【写真あり】昨年11月、ラオスのビエンチャン中高一貫校の授業を視察された愛子さま(他15枚)
