■次世代への影響も憂慮される陛下
だが国会は自民党ら与党が圧倒的に優位だ。保守派の勢いは止まらない。
「麻生太郎・自民党副総裁を筆頭に、多くの保守派の政治家は“養子案こそ優先”というスタンスを崩さず、その主張が改正案に盛り込まれています。国会の情勢からして、このまま養子案を盛り込んだ改正皇室典範が成立することは濃厚です。ただ各宮家や宮内庁内、旧宮家側にも養子案には否定的な向きが多く、実際に縁組が成立するとは思えません」(前出・宮内庁関係者)
なによりも陛下が、異例の形でお考えを示されたことも注目されている。オランダ、ベルギーご訪問に際しての記者会見で、
「国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります」
とおっしゃったのだ。前出の宮内庁関係者はこう続ける。
「昭和、平成、令和と築き上げてきた象徴天皇のあり方や、国民に寄り添い苦楽を共にするという皇室のご活動が、養子案と両立するのかというお考えが背景にあったと拝察しています。
オランダ、ベルギー歴訪中も、“次世代への交流の継承”を端々でおっしゃっていたことも印象的です。政府や国会の議論が、愛子さまや佳子さま、悠仁さまらのご将来にどういった影響を及ぼすのか、ご懸念を抱いていらっしゃるようにもお見受けします」
そんな状況下でも、愛子さまに天皇としてのあり方を、御身をもって示され続ける陛下。
21年前の2005年、お誕生日に際しての記者会見で、次のように述べられたことがある。
「愛子の養育方針ですが、愛子にはどのような立場に将来なるにせよ、一人の人間として立派に育ってほしいと願っております」
小泉政権下では、女性天皇・女系天皇を容認する皇室典範改正が実現直前まで議論された。その後、悠仁さまのご誕生、眞子さんの結婚騒動、そして特別法による上皇さまの退位と、皇室は激動の歴史を刻んできた。
今も、愛子さまのご将来は定まらないままだ。しかし陛下は不屈のご意志で、愛子さまへ「天皇のあり方を伝える教育」を、これからも授け続けられるのだろう。
画像ページ >【写真あり】雅子さまから借りられた「思い出の服」を着られる愛子さま(他29枚)
