■陛下と秋篠宮さまが抱かれていた違和感
そんななか、8月18日から9日間の日程で、南米のパラグアイを公式訪問される秋篠宮さまと紀子さまは13日、記者会見に臨んだ。皇室担当記者はこう振り返る。
「天皇陛下は6月に、皇室典範改正の議論について、『国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります』と述べられています。秋篠宮ご夫妻の記者会見でも、同様の質問が確実視されていました。会見前日の12日に秋篠宮ご夫妻は両陛下に挨拶されているほか、以前より陛下と秋篠宮さまは、“どう語るべきか”と話し合われていたようです」
そして秋篠宮さまは記者会見で、制度に関わることであるとして具体的な言及は控えるとしながらも、改正皇室典範については、
「私自身もいろいろと考えるところはありましたし、先般、天皇陛下が話されたことももっともだと、そのとおりだと私は思っています」
と述べられたのだ。近現代の皇室に詳しい歴史学者で静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは次のように話す。
「天皇陛下のおことばにかなり強く賛意を示されていることがうかがえます。今回の改正は、陛下や秋篠宮さまはもとより、皇室の方々のご意向をどのようにくんできたのか、国民の多くも疑問を抱いたものとなっています。
秋篠宮さまは会見で、皇室の重要な役割は、『人々の暮らしや社会の状況に目を向けて、人々の幸せを願い、またその気持ちに寄り添っていく』とも述べられました。まさに天皇陛下が再三おっしゃっているように、戦後の象徴天皇の姿、国民に寄り添い、ともに歩む皇室の理想を言い換えられたお言葉といえます。
またお務めに臨むことについても、『女性、男性の区別というのはない』ともおっしゃっています。天皇家の直系の内親王や孫に当たる女性皇族方より、遠く離れた旧宮家の養子の方が優遇される方向性が示された改正皇室典範に、陛下と秋篠宮さまは同じような違和感を抱かれたのだと思いました」
さらに、今後改善の余地があるのかどうかについて尋ねられた秋篠宮さまは、
「世の中って進歩していくことが大事ですから、常にどうあったらいいのかということをですね、いろんな人が考えていくことが大事」
という認識を示されたのだ。前出の小田部さんはこう続ける。
「秋篠宮さまは、“男尊女卑”から“男女平等”となっていくことが、これからの皇室において進歩であるということを、お言葉に込められていたのかもしれません。
また改正皇室典範は、現状では将来即位される悠仁さまが男子のお世継ぎをもうけられなければならないという重圧も増しました。そうしたご負担も考慮されたようにもお見受けしました。
そして“象徴天皇制や皇室のあり方は、国民の理解や信頼、敬愛に基づく”というなさりようは、上皇さまや天皇陛下が折々にお示しになってきました。それを踏まえて秋篠宮さまは、“国民が理解できるあり方が女性天皇・女系天皇であるのならば、そのことを認めなければならない”ともおっしゃったのだと思います」
