■陛下と雅子さまから受け継がれた“聞く力”
こうした愛子さまの会話術について、長年皇室番組を手がけている放送作家・つげのり子さんはこう話す。
「天皇皇后両陛下が外国を訪問したり、海外からの賓客を迎えたりする際には、にこやかに、そしてお相手が心地よく過ごせるようにこまやかに心配りをされています。陛下は会話にユーモアを織り交ぜられ、雅子さまはお相手について事前に緻密に調べられていますが、それらも“おもてなしの心”の表れだと思います。
会話というものは、心を開き、相手の言葉に耳を傾けることで深まっていきますが、両陛下ともに“聞き上手”でいらっしゃいます。
そして愛子さまも“聞く力”に長けていらっしゃると思います。ご訪問先では説明してくれる人の言葉に真剣に耳を傾け、お相手の意図をしっかり受け止めてから、ご自身のお言葉を返されているのです。
愛子さまは両陛下のそばでお過ごしになることで、相手への敬意の示し方や、お言葉の選び方などを学ばれてきたのだと思います。まもなく訪問されるシンガポールでも、培われてきた“聞く力”により、現地の人々との心の距離を縮められることでしょう」
天皇陛下と愛子さまが秋季雅楽演奏会に出席された前日の23日、愛子さまのシンガポール公式訪問が閣議で了解された。
前出の皇室担当記者によれば、
「日程は11月17日から21日までの5日間です。昨年のラオスに続き、愛子さまにとって2度目の外国公式訪問となります。現地ではターマン・シャンムガラトナム大統領への表敬や、大統領主催の食事会の出席、またさまざまな施設へのご訪問などが予定されています」
シンガポールへの皇室の公式訪問は、これまで4回あった。
「上皇ご夫妻が皇太子ご夫妻時代の’70年に訪問しています。さらにご即位後、日本とシンガポールの外交関係樹立から40周年にあたる’06年に、国賓として訪問されたのです。
現地では、日本庭園をご覧になったり、大統領夫妻主催の晩餐会に出席されたりしました。それから20年が経過し、外交関係樹立60周年に愛子さまがお一人で公式訪問されるわけです。
国賓ではありませんが、大統領主催の食事会なども設定されていることを鑑みれば、実質的に“天皇陛下のご名代”ともいうべき立場でのご訪問といえます。日本とシンガポールの未来と平和を担っていく期待を背負われているのです」(前出・皇室担当記者)
