■春菊と卵のお味噌汁
1. だし汁200mlを鍋で沸かして、大さじ1杯の味噌を溶く
2. ざく切りにした春菊50g(3本くらい)を1に入れ一煮立ちさせる
3. 2に溶き卵(1個分)を優しく入れる。卵が固まりすぎないようにする
「春菊には、βカロテンが豊富に含まれていて、体内に入ったときに強い抗酸化作用をもつビタミンAに変わります。このビタミンAが血管にコレステロールが詰まるのを防いでくれます。
さらに、血管を広げる作用のあるビタミンEも含まれているので動脈硬化を防ぐには最適の食材といえるでしょう」
加えて、春菊特有の“香り”には、リラックス効果を高めて副交感神経を優位にする効果も。
「“アルファピネン”という成分が香りの正体です。リラックスすると、末端の毛細血管まで拡張され、体の隅々まで血液が行き渡ります。これにより、急な血圧の上昇を防いでくれるのです」
また、スープの最後に投入する卵も、言わずと知れた栄養満点の食材だ。
「良質なタンパク質源であることに加え、卵黄には“レシチン”とビタミンEが含まれているので、強い抗酸化作用や、血管を正常に保つ役割が期待できます。 また、卵白に含まれる“システイン”にも、悪玉コレステロールを減らす作用があるので、動脈硬化を防いでくれるのです」
卵を食べるとコレステロールが増える、と敬遠されていた時期もあったが、「卵を食べたほうが血中のバランスが整いやすい」という。