■胆石症チェックリスト&防ぐための生活習慣は?
中島院長によると、自分が胆石症かどうか、リストでセルフチェックできるという。
「食後に背中やみぞおちに痛みが出る」「運動不足である」「皮膚や白目が黄色くなっている」など、6つ中、3つ以上の項目に当てはまれば胆石症の可能性を疑ったほうがいいそうだ。
では、胆石症にならないための予防法はあるのか?
「まず、健康的な食生活を維持することが重要です。食物繊維や低脂肪の食品を適切に摂取し、胆石症のリスクを高める肥満を予防しましょう。できるだけ高脂肪や高コレステロールの食品を制限することをお勧めします」
次に水分摂取量を増やすことだ。 「十分な水分を取ることが、胆石の形成を予防するのに役立ちます。摂取量の目安は1日に2リットルです」
これらとともに、適度な運動を毎日行うことで、胆石症のリスクを低減できる。
「運動は肥満を予防し、胆汁の流れを改善する助けになります。毎日の軽い運動や散歩など、積極的に行うようにしてください」
だが、過度なダイエットや長時間の断食は逆効果になると、中島院長は警鐘を鳴らす。
「急激なダイエットによる体重減少は、胆石の形成リスクを高める可能性があります。長時間の断食等、空腹の時間が長くなると、胆汁の滞留を引き起こすので避けてください。食事の間隔を適度に保つことで、胆汁の流れをスムーズにすることができます」
50代以上で増加する胆石症。命にかかわる病気でもあるので、甘く考えないほうがよさそうだ。