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(写真・神奈川新聞社)

湯河原町で住宅の焼け跡から住人の女性=当時(66)=の遺体が見つかった殺人・放火事件は21日、未解決のまま発生から1年を迎えた。小田原署捜査本部は同日、JR湯河原駅構内の監視カメラに写った若い男性の映像を公開。この人物が何らかの事情を知っているとみて行方を調べるとともに、情報提供を呼び掛けている。

捜査本部によると、映像は午前4時40分から午前6時ごろまでに撮影され、改札を通り、エスカレーターでホームに行く様子が写っている。男性は身長約170センチのやせ形で、白いマスクに黒っぽい長袖と長ズボン姿。黒いリュックサックを背負い、左手に青のチェック柄の手提げの紙袋を持っている。

同駅の始発電車は上りが午前4時40分、下りが同6時9分。男性は現場方向から歩いてきて同駅で上下線いずれかの電車に乗ったとみられるが、沿線各駅のカメラに似た人物は写っていなかったという。

事件は2015年4月21日午前6時ごろ、同町宮下の女性宅で火災が起きて発覚。焼け跡の寝室から、額に深く包丁が刺さった女性の遺体が見つかった。死因は頭蓋骨骨折に伴う脳挫滅で、死亡推定時刻は午前5時ごろ。頭や顔に複数の切り傷や刺し傷があり、鈍器で殴られた痕もあった。

情報提供は、同署捜査本部、電話0465(32)0110。

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