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(写真・神奈川新聞社)

黒岩祐治神奈川県知事は21日の記者会見で、8月15~20日に予定しているリオデジャネイロ五輪視察での宿泊費が、規定の上限(1万9,300円)の10倍近くかかることを明らかにした。現地で五輪期間中の宿泊費水準が高騰しており、宿泊予定のホテル料金も通常は1泊当たり1万1千円だが、五輪中には10万7千円になるという。

知事は「規定額の宿泊施設がなく、安全面を考慮すると選択肢がない。例外的な扱いなので、第三者機関の県人事委員会に意見を聞き、(視察するか)最終的に判断する」との考えを示した。

県によると、視察には知事と県職員3人が参加。2020年東京五輪セーリング競技の江の島開催に向けリオ大会セーリング競技の設営や運営状況、交通対策などを視察する。費用は約800万円。知事は「課題に適切に対応するため直接見てくることは大事。事前キャンプの誘致活動や神奈川のPRといったトップセールスも行う」と、視察の必要性を説明した。

県は「国家公務員等の旅費に関する法律(旅費法)」に準じて知事の旅費を設定。訪問地域により3万2,200~1万9,300円の間で設定されている。これまで規定を超えたことはなかったという。

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