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(写真・神奈川新聞社)

 

プロ野球のドラフト会議が20日、東京都内で開かれ、創価大の本格派右腕、田中正義投手をめぐって広島、巨人、日本ハム、ソフトバンク、ロッテの5球団が1位指名で競合し、ソフトバンクが抽選に勝って交渉権を獲得した。

 

■横浜高から夢舞台へ

 

70人超の報道陣に囲まれ、テレビ中継を見つめていた横浜高の藤平。楽天から1位指名を受けると、「少し不安でしたけど1位で指名していただき、とてもうれしい」とほっとした表情を浮かべた。

 

楽天のイメージは桐光学園高出身の守護神松井裕だ。「神奈川出身の松井投手という身近な先輩や、オコエ選手にもいろいろ教わって成長し、梨田監督の目に留まりたい」と目を輝かせる。

 

最速152キロの直球を武器に今夏の甲子園ではヤクルト1位の寺島、西武1位の今井、広島2位の高橋と「高校ビッグ4」と称された。「寺島と今井も1位。スタートラインは同じなので、ここからが勝負」とライバルに負けない活躍を誓った。

 

対戦したい打者は横浜高の先輩で横浜DeNAの主砲筒香だ。「自分のストレートに磨きをかけて、全力でぶつかっていきたい」と強気に語り、「打撃も好きなので出場機会があれば(打席でも)全力を尽くしたい」と憧れの大谷(日本ハム)のように投打での活躍にも意欲を示す。

 

横浜高出身のドラフト1位は、柳(明大)を合わせて10人目。平田徹監督(33)は「藤平が近い将来、筒香と対戦したり、柳と投げ合うことを期待したい」とエールを送る。ドラフト1位の夢を実現し、チームメートに胴上げされた右腕は「新人王を取って楽天のエースになれるよう頑張る。侍ジャパンにも入りたい」と新たな目標を掲げた。

 

○ふじひら・しょうま:投手。千葉・大貫中(千葉市シニア)-横浜高。186センチ、84キロ。右投げ右打ち。18歳。

 

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