(写真・神奈川新聞)
防衛省が自衛隊や米軍の基地周辺の騒音対策で続けていたNHK受信料の補助を打ち切る方針を示したことを受け、黒岩祐治知事は26日の会見で、「唐突だ。突然打ち切ると言われても、事態が劇的に変化した訳でもない。地元が納得できないとの思いを持つのも当然だ」と述べ、国の判断に違和感を示した。
知事は県内で対象となる厚木基地(大和、綾瀬市)周辺の現状について、米空母艦載機の岩国基地(山口県)への移駐は進んでいるが、騒音被害は解消されていないとの認識を強調。その上で、「騒音に悩まされる事態が改善していない段階で、急に補助を打ち切るのはそぐわない」と述べ、被害実態に即した補助を実施するよう引き続き国に要請する考えを示した。
国は防音工事を終えた世帯はテレビの視聴環境が改善したとして、来夏から年約7千円の補助を打ち切ると説明。厚木基地周辺では5市の約5万8千世帯が対象となり、反発の声が上がっている。
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