(写真・神奈川新聞)
横須賀市は、市立2保育園を統合した上で、子育て支援機能も併せ持つ拠点施設「中央こども園」(仮称)を整備する方針を固めた。子育て世代が働きやすい環境づくりの一環で、京急線横須賀中央駅にも近い同市新港町の市有地に建設を予定。幼保連携型の認定こども園として、子育てに関する相談や情報交換ができる施設などが入り、2022年度の開園を目指す。
老朽化が進む上町保育園(同市佐野町)と鶴が丘保育園(同市鶴が丘)を統合し、「よこすかポートマーケット」前の駐車場の一部に整備する計画。
3階建てのビル(延べ床面積約1500平方メートル)を想定。1、2階部分に教育・保育、3階部分に子育て支援機能が入る。ビルの脇には園庭(約500平方メートル)のほか、送迎用の駐車場スペース(約300平方メートル)も設ける。園児数は0~5歳の135人ほどになる見通し。
子育て支援機能としては、子どもを連れてゆっくりくつろげるフリースペース「愛らんど」が入る予定。現在入る民間ビル(同市日の出町)から移転し、専門のアドバイザーに育児の悩みや不安を相談できるほか、友達づくりや子育て情報の交換などに役立ててもらう。
また、子どもを有償で預かってくれる会員組織「ファミリー・サポート・センター」の事務所も移転。現在は市立うわまち病院内にしかない病児・病後児保育センターのほか、一時預かりの機能も拡充させたい考えで、市保育運営課の吉田紀彦課長は「市民にとっていかに便利なものをつくるかが私たちの使命。中央こども園に限らず、今後もより良い子育て支援を行いたい」と話している。
18年度は地質調査や測量を行い、19年度は設計・施工業者を選定。20年度に建築工事に着手し、21年度の完成を目指す。18年度当初予算案には901万5千円を盛り込んだ。