image(写真・神奈川新聞)

 

人口減少が深刻な横須賀市内に多くの人を呼び込もうと、市立田戸小学校(同市米が浜通)の4年1組が、市内の観光地を英語で紹介したCMを制作した。横須賀発祥のファッションアイテム「スカジャン」をまとい、記念艦三笠やご当地グルメのネイビーバーガーを紹介。8日には32人全員が市役所を訪れ、地元愛が詰まった計8本の試写会を行った。

 

CM制作は、「総合的な学習の時間」の一環。市で転出超過が問題となっていることを知った子どもたちが解決策を話し合い、地域の魅力を発信する動画の制作を発案した。市観光企画課に協力を呼び掛け、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて訪日外国人を含めた多くの人に足を運んでもらおうと、英語でせりふを考えた。

 

ヴェルニー公園、長井海の手公園「ソレイユの丘」、どぶ板通り商店街など8カ所を選び、各班に分かれて現地で撮影。それぞれ30秒ほどのCMでは、子どもたちがスカジャンを着て、「ここでは戦艦が見られます」「ネイビーバーガーはおいしい」などと見どころを紹介している。

 

8日の試写会では、上地克明市長を前に、制作の経緯やCMへの思いを語った。横須賀美術館を担当した嶋田心遥(こはる)さん(10)は、「CMの出来栄えは、予想以上ですごかった。1人でも多くの観光客や外国人が来てほしい」と笑顔で話した。上地市長は、「すごく感激している。横須賀の観光のPRに使っていきたい」と感謝した。

 

CMは、中旬以降に市観光案内所「スカナビi」のほか、京急線三崎口駅前の観光案内所、JR鎌倉駅西口の時計台広場など三浦半島内の電光掲示板7カ所で放映される。

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