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最大9連休あった昨年の春節で、帰国する外国人客でごった返す那覇空港=2016年2月16日、那覇空港国際線旅客ターミナルビル(写真・琉球新報社)

 

今年は27日から始まる中華圏の大型連休「春節」(旧正月)は、海外路線の拡充や大型クルーズ船の寄港回数が増えることなどから、沖縄を訪れるアジア客は昨年を上回る見込みだ。大型クルーズ船では、昨年は就航しなかった旅客定員3780人の「コスタセレーナ」(約11万トン)が、中国上海から那覇港に2回寄港する予定となっている。

 

沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)によると、アジアからの観光客はここ数年で団体旅行から個人旅行へと急速に移行が進んでおり、県内の観光施設や飲食店などは個人客の需要をいかにつかむかが商機獲得の鍵となる。

 

旧暦の大みそかに当たる27日を皮切りに、中国大陸は7日、台湾が6日、香港と韓国が4日の大型連休を迎える。ただ、土日を含めた日並びから最大9連休もあった昨年の春節に比べると短めとなる。

 

昨年の春節期間中、チャーター便や臨時便などが多く就航したが、海外との定期便が増えたこともあって、チャーター便は昨年より少なくなると見込まれている。それでも26日~2月2日の期間に、中華航空が台北-石垣線のチャーター便を昨年の2便から4便へ増やし、中国東方航空が青島と那覇間のチャーター2便を就航させる予定。大韓航空も仁川-石垣のチャーター便を飛ばす予定。

 

大型クルーズは春節期間中、中国や台湾からほぼ毎日、那覇港への寄港が予定されている。

 

春節は連休を利用して海外に旅行に出る人が多く、春節期間中の消費額も通常より高い傾向がある。ただ、昨年の中国人客の「爆買い」が沈静化するなど旅行形態も変化している。

 

県内大手旅行会社の沖縄ツーリスト国際部の閔祥凱(みんしゃんかい)専門部長は「団体旅行客が個人客へ推移しているため春節期間中に取り扱う人数は減る見込みだが、レンタカーや着地型商品の予約は昨年同期間と比べ増加している」と述べた。

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