今後のエイサーの存続について話し合う米須青年会とOB会ら=7月19日、糸満市の米須コミュニティーセンター
【糸満】会員が減少している沖縄県糸満市の米須青年会(徳元康平会長)は、今年の旧盆のエイサーの参加者を募集している。毎年、ウークイの夜に行う「エイサー盆踊りの夕べ」は今年45周年を迎えるが、会員が5人にまで減り、エイサー盆踊りの存続が危ぶまれている。
米須青年OB会総務係の山城渉さんは「これまで地域の人だけでやってきたが、存続させるためにも興味がある人は一緒に踊ってほしい」と、性別や年齢を問わず参加を呼び掛けた。
米須青年会は、18歳から24歳の男性で組織する。1973年に沖縄市の園田青年会からエイサーの指導を受けた。女性は準会員としてエイサーの手踊りを踊る。20年ほど前には約120人で「ふるさとエイサー祭り」にも出演した。
ウークイの夜には「エイサー盆踊りの夕べ」を開いてきた。しかし、少子化などの影響で10年ほど前から会員が減少し、青年OB会の協力も得ながら継続している。
今後のエイサー盆踊りの在り方について考えようと、今年4月から月1回、青年会、青年OB会、自治会が幹事会を開いている。7月19日には米須コミュニティーセンターで青年OB会と青年会が会議を開催。今年は区外の協力も得ながらエイサーを継続することを確認した。
仕事と両立して活動する徳元会長(22)は「青年会やエイサーを通して年配の人とのつながりができ、地元のことを考えている先輩がいることを知った」と語る。
今年の盆踊りの夕べは9月5日に行う。規模を3分の1ほどに縮小し、エイサーの練習時間も短縮した。練習は月・水・金曜の午後8時から午後10時。問い合わせは米須コミュニティーセンター(電話)098(997)4566。