30日の「世界のウチナーンチュの日」を記念し、世界を舞台に活躍する県出身者によるトークイベント(県主催)が26日夜、那覇市のパレット市民劇場で開かれた。来場者約370人を前に、琉球大学の宮里大八特命准教授が進行役を務め、県出身のモデルで女優の知花くららさんが国連世界食糧計画(WFP)日本大使の活動や沖縄の将来について語った。
大学で教育学を学んだ知花さんは、当時から今の子どもたちには何が必要なのかを考え続けてきたという。国連WFP日本大使に就任後は、訪問したアフリカやアジアの各国で貧困や食糧難などの課題を見つめてきた。「水や電気、家もない。現地の全てにショックを受けた」と振り返り、現地の情報を発信し続けることの重要性を強調した。
出場したミス・ユニバース世界大会では、世界のウチナーンチュから多くの声援があったと話し、「沖縄には、磁石みたいに人を引き付ける魅力がある。どこにいても、パワーをもらう」と笑みを浮かべた。
会場からの「ウチナーンチュ自身が、世界に向けてどう文化を発信できるか」との質問に、知花さんは「沖縄にはレベルの高い文化がある。『日本の中の沖縄』としてだけでなく、世界に向けてダイレクトに発信していこう」と語り掛けた。
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