モデルのローラさんが投稿したホワイトハウスへの辺野古署名を呼び掛けるメッセージ写真(ローラさんの「インスタグラム」より) 画像を見る

 

【ワシントン=座波幸代本紙特派員】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設工事を、来年2月の県民投票まで停止するようトランプ米大統領に求めるホワイトハウスの請願ウェブサイト上の署名数が18日までに目標の10万を超えた。日本時間の18日午後11時半現在、11万4055筆が集まっている。署名を始めた県系4世のロバート梶原さん=ハワイ在=と協力者らは、1筆でも多く署名を集めることで、沖縄の声をより強く米政府にアピールできると、引き続き署名への協力を呼び掛けている。

 

請願サイトは「We the People(ウィー・ザ・ピープル)」。署名が開始から30日以内に10万を超えれば、米政府は何らかの回答をする規定になっている。多くの著名人がSNS(会員制交流サイト)で発信するなどし急速に署名が集まり、8日の開始からわずか10日で目標の署名数を達成した。18日はモデルのローラさんが写真共有アプリ「インスタグラム」で署名を呼び掛けた。

 

目標の署名数達成後もさらに多くの署名が集まることで、人目に付きやすい請願サイトの上位に表示されるとして、梶原さんたちは署名を呼び掛けている。

 

請願は、少なくとも来年2月の県民投票まで、辺野古や大浦湾の埋め立てを中止するよう求めている。玉城デニー知事と県民の民意を無視し、政府が工事を進めれば、「沖縄県民の強い反米感情を確実に招き、米国と沖縄の関係は永遠にゆがめられることになる」とし、トランプ米大統領宛てに工事中止を指示するように訴えている。

 

同サイトはオバマ前政権下で開設された。現在、サイトで確認できる10万筆達成の請願は今回を含め23件。そのうち、7件にホワイトハウスの返答が掲載されている。

 

「みんなで沖縄を守ろう」 ローラさんも呼び掛け

 

米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設工事を県民投票まで止めようと行われているインターネット署名で、モデルのローラさんが18日、写真共有アプリ「インスタグラム」で「みんなで沖縄をまもろう!」と協力を呼び掛けた。

 

ローラさんは18日早朝、インスタグラムで「We the people Okinawaで検索してみて」と投稿。「美しい沖縄の埋め立てをみんなの声が集まれば止めることができるかもしれないの。名前とアドレスを登録するだけでできちゃうから、ホワイトハウスにこの声を届けよう」「たくさんの人のサインが必要なんだ」と訴えた。ローラさんのフォロワーは520万人で、国内では渡辺直美さんに次いで多く、影響力は大きいとみられる。

 

投稿を始めたロバート梶原さんらはさらに署名数を増やそうと運動を継続している。ホワイトハウスの請願サイトでは、自身が署名する案件以外に、ほかの人気のある署名運動が四つ表示される。18日現在、36万から21万の署名が集まった運動が表示されている。SNS(会員制交流サイト)では「他の署名でサイトを見た人の目にも触れるようになる。20万以上を目指そう」などとした投稿が相次いでいる。

 

ロバートさんの取り組みを最初に日本語訳して投稿したのは「asuka」名で発信する28歳の女性。父親は米国人、母親は沖縄出身でシンガポール在住。小学生まで沖縄に住んでおり、辺野古にも3回足を運んだ。「asuka」さんは「署名数の記録的な数字を出せば嘆願のトップに記載される。日本国民の皆様(みなさま)の思いをホワイトハウスに記憶させよう」と投稿した。

 

メール認証で署名完了

 

ホワイトハウスの請願サイトの署名はパソコンやスマートフォンで同サイトにアクセスすれば、簡単な手続きで行うことができる。

 

サイトにアクセスした画面に表示された欄に、上から「名前」「姓」「メールアドレス」を英字で記入する。その下にある「Sign now」をクリックすると、記入した「メールアドレス」にすぐに返信メールが届く。メールを開いて表示される「WE the PEOPLE」と題した英文の中頃にある「Confirm your signature by clicking here.」と書かれた文をクリックする。

 

再び請願サイトが立ち上がり、黄緑色の文字で「YOU,ve successfuly~」と書いた一文が表示されたら完了。

 

メールが届いた後に作業を続けなければ、署名したことにはならないので注意が必要だ。また、端末で「迷惑メール」設定をしている場合にメールが届かないこともあるので、事前に「迷惑メール」設定を解除する必要がある。

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