【本部】沖縄県本部町の沖縄美ら海水族館で10年以上、展示しているエビが新種の「シマツノコシオリエビ」だったことが判明した。水族館を管理運営する沖縄美ら島財団が20日、発表した。これまで「ミナミツノコシオリエビ」として展示していた。新種と判明したことで、展示個体は世界初の展示にもなった。
島根大学エスチュアリー研究センター客室研究員の大澤正幸さんと美ら島財団の東地拓生さんが同個体を研究する中で新種と発覚、今年2月に動物分類学の学術誌「Zootaxa(ズータクサ)」に共同で報告論文を公表した。
シマツノコシオリエビはしま模様の脚が特徴。肉食で生息域の縄張りを持つ。はさみの先端から尾の先までが15センチほどのエビ。深海に生息するツノコシオリエビ属の仲間で、世界で25種が見つかっており、今回26種目の発見となる。展示個体は久米島沖(水深612メートル)に設置されている県海洋深層水研究所の取水口からくみ上げられた。
関連カテゴリー: