【中部】27日午前10時ごろ、沖縄市の動物園「沖縄こどもの国」のサル14匹がおりから逃走した。園によると、飼育員がおりの鍵を閉め忘れたのが原因という。職員をはじめ、市や消防、県警など約100人態勢で周辺の捜索を続けた。午後7時30分までに4匹を捕獲した。園職員が24時間態勢で残り10匹の捜索や捕獲作業に当たっている。
園によると、逃げたのはヤクシマザル。飼育していた成獣7匹、子ザル7匹全てが逃走した。
飼育員が午前9時すぎ、サルを展示場に移そうと飼育舎の鍵を開けたまま、1時間ほど離れた間に逃げ出したとみられる。
数匹が裏手の森を越えて北中城村島袋の住宅街近くや園近くの墓地で目撃された。物々しい捕獲作業が行われ、住民らは不安そうに見守った。
午前中におりの周辺にいた2匹、午後7時すぎに餌が置かれたおりに戻った2匹は捕獲した。
園は入場を規制して来園者を避難させた。けが人はいない。
沖縄こどもの国の源河朝治事務局長と大宜見こずえ動物園課長は午後3時すぎに記者会見し、「市民、県民、来園者に多大なご迷惑をお掛けして申し訳ない」と謝罪した。
園では5~6年前にもサルが逃げるトラブルがあったという。全て捕獲されるまで休園する方針。
ヤクシマザルは鹿児島県屋久島の固有種で、ニホンザルの亜種に当たる。体長30~60センチ、体重4~12キロ程度あるとされる。気は強いが、何もしなければ攻撃してくることはないという。
サルを目撃した場合、近寄らずに園に連絡するか、110番通報するよう呼び掛けている。問い合わせは沖縄こどもの国(電話)098(933)4190。
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