沖縄都市モノレール(那覇市、美里義雅社長)は朝のラッシュ時の混雑緩和を目的に、4分間隔の運行時間帯を延長するダイヤ改正を9月1日から行うと発表した。一方でダイヤ改正に要する費用の捻出策として、IC乗車券「OKICA(オキカ)」のポイント付与率の7%から3%への引き下げ変更を合わせて実施する。65歳以上の高齢者や休日の利用促進のためポイントを上乗せする「シルバーポイント」と「日曜日ボーナスポイント」も廃止し、今後、新たなサービスを検討するとした。
高校生の通学費を半額にする負担軽減措置については維持する。同社は「お客さまの負担が増大することは重々承知しているが、混雑緩和など一層のサービス向上を実施する」と述べ、オキカポイント制度の見直しに理解を求めた。
ゆいレールは現在、平日朝の7時56分~8時20分の24分間に、最短となる4分間隔で車両を運行している。9月からは4分間隔の運行時間帯を7時44分~8時24分の40分間に延長し、通勤客や観光客の利用でごった返す車内混雑の緩和を図る。4分間隔の時間帯延長に伴い月~木曜のダイヤは1本、金曜のダイヤは3本の増便となる。土日と休日ダイヤもそれぞれ1本増便する。
また、ゆいレールではオキカで1カ月3千円以上の運賃支払いをすれば、利用金額の7%分のポイントが付与され、運賃に充てることができる。9月のダイヤ変更と合わせたオキカポイントの見直しで、ポイント付与率を3%に引き下げることで、同社として年間2300万円の費用削減になるという。
沖縄都市モノレールは、廃止するボーナスポイントに代わる「新たなサービスを検討している」としているが、現段階で具体的な内容は定まっておらず、今後の検討になるという。
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