甲子園出場を夢見て昨年春に海を渡り、沖縄尚学高校野球部で汗を流す台湾出身の張博瀚(ちょうはくかん)さん(2年)が2日に福岡県で開催された「第29回九州地区高校英語スピーチコンテスト」の第1部(ノンバイリンガル)で優勝した。
張さんは「挑戦の先にあるもの」の演題で留学について語り、自身の経験を基にした内容が審査員から高く評価された。
スピーチの内容は、張さんの同校での留学体験だ。当初は部活と授業で感じた言葉の壁や文化の違いなどに戸惑い、「台湾に帰りたい」と思うこともあったという。しかし困難を乗り越えながら野球の練習に励み、7月には同校野球部の一員として念願の甲子園出場を果たした。
張さんはスピーチで、演題の英訳である「Get Out of your Comfort Zone」に表されるように、「自分にとって居心地の良い場所(台湾)を抜け出して挑戦した先に、大きな成長と成功があった」と、挑戦することの大切さを呼び掛けた。
受賞について「忙しい中、うまく時間を活用しながら練習したので自信があった」とはにかみながら、流ちょうな日本語で答えた張さんの将来の目標は「スポーツの力で世界に貢献すること」だ。
これからも幼い頃から得意だった英語の習得に励みながら、日本やアメリカでの大学進学を視野に“文武両道”の高校生活に励む。
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