那覇市立上間小学校の全面改築工事が入札の不調により、当初の予定から約1年半遅れている。工事に伴い2015年11月から運動場、18年9月から体育館が使えない状況が続いている。工事の遅れで、ほぼ運動場を使えないまま卒業する児童もいる。同小の運天純次PTA会長らは27日、工事の早期完了などを求めて市と市議会に陳情した。
市は現在進める体育館改築工事を早期に完了させるため、入札から随意契約に変更した。市議会11月定例会に工事契約の議案を提出する。
市は15年から校舎改築の入札を3回行ったが、応札する業者はなく4回目で落札された。校舎は18年6月に完成した。今年9月から2回行われた体育館改築工事の入札でも応札がなかったため、随意契約に切り替えた。現時点で体育館は21年2月、運動場は同年8月に完成する予定。
工事の間、児童は中庭や仮グラウンドなどを使っているが十分なスペースではない。陳情では中庭などのさらなる安全対策や、市民体育館使用料の減免なども求めた。城間幹子市長は随意契約に変更したことを運天会長らに説明し「工事の遅れは痛恨の極み。誠実に対応する」とした。
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