【本部】本部署に今帰仁村兼次で見つかったケヅメリクガメが拾得物として持ち込まれた件で29日午前、カメの飼い主の男性が同署に名乗り出た。甲羅の特徴や持参した写真などから同一個体と確認され、無事引き渡された。届けから1日のスピード解決となった。
名乗り出たのは国頭村比地の竹田伸之さん(51)。カメは名前が「カメ吉」で雄の23歳。先月から今帰仁村兼次の農園予定地に移して飼育していたという。一方が急斜面、三方を高さ60センチの柵で囲んでいた。
カメ吉がいなくなったことに気付いていなかった竹田さん。29日、本紙などの報道を見た知人から次々に連絡が入り、確認に走ったところカメ吉の姿がなく、2メートル超の急斜面をよじ登った跡を発見したという。
竹田さんは「急角度の斜面で登るとは思わなかった。しっかり対策すれば逃げないので私の落ち度」と反省した様子。体長約5センチの子ガメの時期から育てているといい「予想以上にパワフル。物に突進したりして慌てることもある。無事引き取れてホッとした」と安堵の表情を浮かべた。
金城広樹地域課長は「カメ吉もうれしそうだった。今後は逃げないよう気を付けてほしい」と話した。
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