日本青年会議所沖縄地区協議会とオンラインで対談する台湾のデジタル担当大臣オードリー・タン氏(YouTubeより抜粋) 画像を見る

 

日本青年会議所(JC)沖縄地区協議会は12日、渕辺俊紀会長らが台湾のデジタル担当大臣オードリー・タン氏にオンラインでインタビューした動画を、動画投稿サイト「YouTube」で配信した。タン氏は、台湾と沖縄で連携して沖縄の有名観光スポットをVR(仮想現実)旅行する商品の開発を提案し、「(新型コロナウイルスの)ワクチン供給が始まれば、VRで回った場所を実際に訪問するという旅行スタイルが確立されるかもしれない」と話した。

 

インタビューは「デジタルは自由のために」をテーマに、新型コロナの影響で経済的な打撃を受けている沖縄の再生に向けて実施した。

 

タン氏は幼少から独学でプログラミングを始め、35歳で閣僚入りした。感染症の流行後、マスクの在庫と身近な薬局が一目で分かる「マスクマップ」の開発などに取り組んだことで世界的に有名になった。

 

タン氏は、感染症のワクチン供給は2020年末か21年年明けに始まると予想し、供給開始後は事前のPCR検査で陰性が確認された人や、ワクチン接種を終えた人の出国制限解除を検討しているとした。

 

台湾の地域医療について、デジタル技術の活用と都市部の専門家とのネットワークを構築することで、離島などの遠隔地でも本島と同様の医療サービスを受けられるように支援していると紹介。離島など遠隔地であればあるほど、インターネット環境は充実しているべきだと指摘した。

 

若者の政治への関心について、選挙権を持たない若者でもオンライン上で署名を集めて請願できるという台湾の制度を例に挙げ、「台湾の若者は誰に投票するかはそれほど重要ではなく、何の問題に投票するかを重視している。市民参加予算制度などを導入し、2~3カ月に1度の頻度で考えさせることが政治への参画意識を高めるきっかけになる」と話した。

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