親子で初めて一緒に運航する父の嘉陽宗章さん(左)と息子の竜太郎さん=20日、那覇空港(JTA提供) 画像を見る

 

日本トランスオーシャン航空(JTA)で20日、父が機長、息子が副操縦士という親子2代のパイロットによる「親子フライト」が実現した。30年以上の運航経験を持つ機長の嘉陽宗章さん(58)と、今年3月に副操縦士に昇格した竜太郎さん(29)が共に、同日午後1時55分発のボーイング737―800機に搭乗し、那覇空港から宮古空港へ飛び立った。

 

フライトに先立ち、2人は那覇空港内で報道関係者の取材に応じた。宗章さんは「うれしい半分、おかしい気持ちもある。まさか親子で運航すると思わなかった」と笑顔で語った。これまで竜太郎さんとお酒を飲みながら仕事の話をしてきたが、実際に機長としての仕事ぶりを見せるのは初めてだという。

 

竜太郎さんは「親子だけど割り切りながらやりたい。不慣れな部分もあるが、父の仕事ぶりを見て自分の成長材料としていきたい」と、少し緊張した様子で話した。

 

宗章さんは1年半後に定年退職を迎えるため、竜太郎さんと一緒に運航する機会も残りわずかだ。「副操縦士に昇格した時の気持ちを忘れずに向上心を持ち続けてほしい」と息子にエールを送った。

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