先日友人から豚のラードを使ったスキンケアクリームがある、と教えてもらいました。「え~、ラードってどんななの(汗)」と思いましたが、よく考えてみると、豚肉は食べても美容効果があるって言われてるし、クリームも良いのかも。どんなものか調べてほしいです!
(那覇市 家族でてびちじょーぐー)
ラードのスキンケアクリームですか…! ちんすこうやクッキーの材料くらいしかラードの用途を知らなかったので調査員も気になります。冬のお肌の乾燥対策もできたらいいなあ。
ということで、件のクリームを販売しているお店「ラードラボ」さんを訪ねてみることにしました。
先人の知恵がヒント
「ラードラボ」の直営店は、那覇市松川のノボテル沖縄那覇1階にあります。今回は店長を務める玉山悠乃さんにお話を伺いました。ラードを使ったスキンケアクリーム開発のきっかけは、沖縄のお年寄りたちとの会話だったのだとか。
「豚の飼育が広く行われていたかつての沖縄では、精肉時に余ったラードを日焼けややけどなどの治療にも利用していたそうです。この話をお年寄りたちから聞いたときに、良い商品が作れるかもしれない! と思いつきました」
そう話す玉山さん。先人たちの知恵は現代の人々にも愛される商品になると直感したのですね。ここから誕生したのが「LLスキンケアクリーム」。顔や髪を含めた全身に使える保湿クリームです。
使用されているラードは、県産のブランド豚「おもろアグー」のもの。36~37度で溶けるラードは人の肌へのなじみが良いのですが、とりわけアグーのものは相性が良く、エイジング効果も期待できるそうです。メラニンの生成を抑えるリノール酸、肌の潤いを保つビタミンA、代謝や免疫力をアップさせるビタミンDも豊富に含まれています。
とろけるような使い心地
今回は、玉山さんのご厚意で、調査員もスキンケアクリームを試させてもらいました。
クリームを付けてまず感じるのは植物由来の優しい香り。豚の臭みを消し、気持ちよく使ってもらえるように、気を使った部分なのだそうです。前述の通り、クリームの肌へのなじみもよく、肌に付けるとすーっととろけるような使い心地でした。使い続けているお客さんからは、「シミが薄くなった気がする!」という声もいただいているのだとか。
ラードラボでは、より美肌成分を多く配合する「LLポイントケアクリーム」と、久米島沖からくみ上げられる海洋深層水より作り上げた「LLディープシーローション」も販売しています。「お風呂上がりにローション、スキンケアクリーム、ポイントケアクリームの順で使っていただくのがおすすめです」と玉山さんは教えてくれました。
また、「コロナ禍におけるアルコール消毒、マスク着用による肌荒れなどには保湿が欠かせないと医療従事者などからの証言もあり、私共の商品がお役に立てると信じております」ともアピール。
ラードラボ直営店では、アグー由来の自社製品の他に、日本各地、海外から取り寄せたオーガニック系のローカルコスメも取り扱っているそう。12月25日までは、クリスマスイベントも行われています。お肌の状態をチェックするミラーも設置されており、測定後には、スタッフさんがスキンケア方法の提案もしてくれますよ。ぜひお店を訪れてみてください。
ラードラボコスメティックス 直営店
【住所】那覇市松川40 ノボテル沖縄1F
(2020年11月26日 週刊レキオ掲載)