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絶妙なコンビネーションで人気上昇中の「アインシュタイン」。昨年発表された「よしもと男前ブサイクランキング2019」ブサイク芸人1位の稲田直樹さんと、男前ランキング3位の河井ゆずるさんによるコンビです。見た目のギャップと優しさあふれる芸風やトーク、そして賞レースで積み上げてきたコント漫才の実力。多くのファンの心をつかんでいる二人が「よしもと沖縄花月の舞台に立つ」と知り、インタビューをお願いしました。八重山地方に伝わる儀礼芸能「アンガマ」のお面は「自分に似ている」と稲田さん自ら申し出たり、写真をお願いするとシーサーポーズになったりと、沖縄テイストたっぷりで笑わせてくれました。

 

※この取材は10月22日に行いました。
聞き手:饒波貴子(フリーライター)

 

いつかヤギ汁ロケにチャレンジ!?

 

―沖縄花月の公演中、クイズのように沖縄の言葉を当てるゲームをやっていましたね。沖縄の言葉を聞いてどうですか?

 

河井:出題してくれた沖縄芸人の「ありんくりん」の2人、そしてご年配の方は、達者すぎて理解できない言葉がありました。でも基本的に沖縄の方はゆっくりしゃべられるイメージがあります。なので、雰囲気などで意味は何となく伝わってきますよ。

 

稲田:実は僕のばあちゃんは、沖縄の離島出身なんです。でも僕が子どもの時からもう大阪にいて、ばあちゃんの実家には行った事がなく、なじみがないんですよ。

 

―そうなんですね。いつか行けるといいですね。今年はコロナ禍で公演が延期になるなど、アインシュタインさんにやっとお会いできたという気持ちです。

 

稲田:やっとですね。でも来てみたら今日は土砂降りで、残念でした。

 

河井:屋根のあるところで、バーベキューしてアグーを食べました。大雨の中でロケがんばりました(笑)。

 

稲田:楽しかったです! 海が近いとテンション上がりますね。

 

河井:沖縄にいてるってだけで、楽しい!

 

―好きな沖縄の食べ物を教えてください。

 

稲田:すぐに思い付くのが海ぶどう。ソーメンチャンプルーも好きです。

 

河井:ようさんあるな~。ゴーヤーチャンプルーやソーメンチャンプルーなど定番チャンプルーはもちろん好きです。東京でよく行くごはん屋さんの中に、沖縄料理のお店もあるんですよ。それくらい沖縄料理が好きで、チャンプルーは普通に食べていますし豚肉も好きで、これからの季節はしゃぶしゃぶなどのお鍋もいいですね。もずくをそうめん風に食べるのも好きです。

 

―公演中「ヒージャーカジャー(ヤギの匂い)の意味は?」と聞かれていましたが、ヤギ汁を食べてみたいと思ったりしますか?

 

河井:22歳の頃に食べたことがあるんですよ。当時付き合っていた彼女が働いていた美容室のオーナーが奄美大島の方で、バーベキューパーティーに呼んでいただいて、ヤギを解体するところから見て食べて・・・とにかく衝撃でした! お笑いを始めてその話を同期のみんなにして、「すごい食べ物だった」と説明しました。そしたら沖縄で食べようってことになり、みんなで来たんですよ。多分恩納村あたりのヤギ汁の有名店。いや~匂いがもうスゴかったです。

 

稲田:へぇ~。食べてみたい!

 

河井:出されても、「おぉ~ヤギ汁か」って喜べるか分からない(笑)。最初出された時、ウソやと思いましたもん。「まさかこれ食べないよね」と思うくらいの匂いでした。滋養強壮に効く料理でしょうし、オジーオバー世代の方は食べると思いますが若い人たちはどうかなぁ!?

 

稲田:話聞いて、すごくヤギ汁に興味が湧きました。

 

河井:稲田が食べるロケならついて行く。でも、僕は匂いがちょっと無理かも。

 

稲田:でも、めっちゃ栄養価が高くて体に良さそう。

 

河井:もちろんそれで食べたんだけど、コーレーグースや紅ショウガ入れて匂いを消しました(笑)。

 

心に余裕がある時に海を見たい

 

―沖縄の好きな場所、行きたい場所はどこですか?

 

稲田:ゆっくりできた記憶がないんですよね~。

 

河井:確かに。空港着いてタクシーで劇場に来て、一歩も出られずに4公演あって(笑)。終わり次第そのまま飛び出しでタクシー乗って空港に戻る、みたいなこと結構あります。

 

稲田:劇場が「とまりん」にあるから「泊まれる」気でいたのに、泊まれないんですよね(笑)。

 

河井:ツアーとかで来て、ゆっくり泊まれるようなスケジュールやったらいいな~って思っています。のんびりしながらごはんを食べたいって思いますね。いろんな場所でゆっくりしたい。今は那覇空港のソーキそばを意地でも食べて帰っています。現地でおいしさを味わいたいですからね。

 

稲田:美ら海水族館に行きたい。行ったことないんです。「島ぜんぶでお~きな祭/沖縄国際映画祭」に参加しても、いろんな会場にちょっとだけ行かされて馬車馬のようでした(笑)。

 

河井:来るのは那覇周辺なので、本島を回ったことないですね。

 

―アインシュタインさんは沖縄ビギナーだったんですね。

 

稲田:めちゃめちゃビギナーです。

 

河井:だいぶビギナーの方やと思いますね。

 

稲田:きれいな海が見たくて、今日やっとしっかり見られたのに雨でした(笑)。次は5日くらい滞在するスケジュールをもらいたい。そしたら1日は晴れますよね!

 

河井:暑い時期がいいな。沖縄らしさを感じられそうです。宮古島や離島にはプライベートでちょこちょこ行っています。

 

稲田:スキューバーダイビングやってみたいです。

 

河井:僕は石垣で一回スキューバーダイビングしました。日本にこんなトコあるんやって感じましたよ。自然の海でこんなにクリアなんだと、ほんまにビックリするくらい透明

で下が見えますもんね。

 

稲田:余裕のある心で、きれいな海を見たいです。

 

河井:確かに! 今回配信番組のロケさせていただいたんですよ。ビーチで撮る予定が変更になったので、次は天気の良い時にリベンジです。

 

稲田:リベンジしたい! ピーチキャッスルとカシスオレンジ、沖縄の後輩芸人2組とロケしましたが仲良くなれて絆ができました。ライブのコーナーで一緒に舞台立っても、短い時間であまり話せませんからね。

 

河井:しっかり絡んだのは初めてに近い感じで、楽しかったです。

―河井さんはお酒が好きだそうですが、泡盛は飲みますか?

 

河井:もちろん大好きです。

 

稲田:泡盛をコーヒーで割るのはありなんですか? 飲みやす過ぎて何だかヤバそう(笑)。

 

河井:全然あり。泡盛の味ほとんど消えてアカンで~。飲んでる時はコーヒーの味しかしなくて、しばらく経った後から来ますよね~。

 

稲田:気を付けないと(笑)。泡盛はホントおいしいですよね。

 

河井:次に来る時はただゆっくりしたい。最低二泊はしたいです。

 

稲田:ライブを計画しますので、翌日の夜9時くらいにインタビューの予定を入れてもらえませんか? その時間になると帰れないですから。二夜連続取材でも構いません(笑)。

 

河井:沖縄花月の支配人が、そばで聞いているのにそんな計画できる(笑)!? やっぱり来る時は、夏など沖縄らしさを感じる時期がいい。年が明けて賞レースがない時やライブツアーの合い間など、うまいように今から計画します。

 

沖縄でレギュラー番組持てたら最高

 

―今年4月、大阪から拠点を東京に移しましたね。コロナ禍で大変な時期ではありますが変化はありましたか?

 

河井:やることはそんなに変わっていないかな、と思っています。でも今まで呼んでいただいた事がなかったテレビ番組に出演させていただいたり、って事はありますね。

 

―沖縄でも出演番組が放送されていて、よくお顔を見ています。9~10月放送されたドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』は、お二人が俳優さんやっている~と楽しませていただきました。

 

稲田:ありがとうございます(笑)。

 

河井:言うほど活躍していませんが(笑)。記念というか、いい経験させていただきました。

 

―三浦春馬さんの演技、心に残りますね。

 

河井:いろんなシーンの予定があったんですけどね。

 

稲田:本当にすてきな人です。

 

―東京進出で俳優の道も広がりそうですね。

 

河井:いやいや、俳優のお仕事はそんなに甘くありません(笑)。

 

稲田:でも、あるといいですけどね(笑)!

 

―最後に抱負を聞かせてください。

 

河井:コロナ禍の今年ですが、少しずつライブができるようになってきました。今回の沖縄はじめ本拠地ではないところにやっと行ける機会ができ、それが楽しみやなと思っているところです。

 

稲田:テレビに出ることによって、「あ! テレビで見ていた人にライブで会えた」と思っていただけるのがうれしいですし、みなさんの楽しみにもなると思います。なので、テレビもライブも頑張り続けます。実はさっき舞台上で「テレビ引退宣言」しちゃったんですけどね(笑)。

 

河井:引退宣言するほど出てない(笑)。そんな宣言は、何年もテレビに出倒した人が言うやつや(笑)。

 

稲田:全てを頑張りたいと思います。

 

―稲田さん、舞台でとてもお元気でしたね(笑)。沖縄にもまたぜひ来てください!

 

稲田:なんか最近すごく元気! うるさ過ぎて自分が怖いくらいです(笑)。沖縄でレギュラー番組があったらいいですよね。レギュラー番組あって単独ライブやって、次の日夜9時にインタビュー入れてもらう。

 

河井:番組あると最高やな~。夜9時にインタビュー入れてもらうやつ、なんやねん(笑)! なるべく早く来られるようにしますので、みなさんに会える日を楽しみにしています。

 

「ハイサイ気分」
ようこそ沖縄へ! 本土から来沖する有名人を歓迎する、連載インタビュー。近況や楽しいエピソード、沖縄への思いなどを語っていただきます。

 

【アインシュタイン プロフィール】
☆稲田 直樹(いなだ・なおき)/左
性別:男性
生年月日:1984年12月28日
身長/体重:175cm/65kg
血液型:A型
出身地:大阪府
趣味:ルービックキューブ・レジ打ち・制御盤の回路読み取り
出身:NSC大阪校 28期生
Twitter @tosakomainada

 

☆河井 ゆずる(かわい・ゆずる)/右
性別:男性
生年月日:1980年11月28日
身長/体重:177cm/62kg
血液型:B型
出身地:大阪府
趣味:飲酒・映画鑑賞
特技:英語
出身:NSC大阪校 26期生
Twitter @yuzuru1

 

◆インフォメーション◆

【よしもと沖縄花月】
「アインシュタイン」ほか東京や大阪で活躍する芸人、そして沖縄所属の芸人も舞台に立つ『よしもと沖縄花月』! 公演開催や有料配信の詳しいスケジュールは、HPをご確認ください。
http://www.yoshimoto.co.jp/okinawakagetsu/

 

▼オンラインチケットよしもと
【HP】https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/
※チケットは各公演開演30分後まで購入可能/各公演24時間以内は見逃し視聴も可能

【住所】那覇市前島3-25-5 とまりんアネックスビル2階
【電話】098-943-6244

 

饒波貴子(のは・たかこ)

那覇市出身・在住のフリーライター。学校卒業後OL生活を続けていたが2005年、子どものころから親しんでいた中華芸能関連の記事執筆の依頼を機に、ライターに転身。週刊レキオ編集室勤務などを経て、現在はエンタメ専門ライターを目指し修行中。ライブで見るお笑い・演劇・音楽の楽しさを、多くの人に紹介したい。

 

芸人活動を始めたころは他の人とコンビを組んだり、ピン芸人だった時代のある河井ゆずる(かわい・ゆずる)さん(右)と稲田直樹(いなだ・なおき)さん。よしもとの養成所・NSC大阪校出身で、稲田さんが2期先輩の河井さんに熱いラブコールを送り、2010年にコンビ結成となったそうです。

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