渡嘉敷島周辺を低空飛行する大型機=1月6日午後2時ごろ 画像を見る

慶良間諸島周辺での米軍機の低空飛行に対し、県の金城賢知事公室長は3日、第353特殊作戦群のマイケル・トーマス司令官に電話で抗議した。県によると「飛行に当たって日米の全合意事項の順守を確認しており、日本国内における飛行制限などに十分留意している」と正当性を主張した。金城知事公室長は「明らかに日本の国内法などで定めた高度基準を下回っている」と指摘し、再検証を求めた。

 

金城知事公室長は「地域住民らに不安を与えたことは極めて遺憾だ」と訴え(1)提供施設・区域外での訓練を実施しない(2)日米合同委員会合意で定めた国際民間航空機関(ICAO)や日本の航空法における最低高度基準を守り、県民に不安を与えるような低空飛行をしない(3)今回の飛行高度について詳しい情報を明らかにする―ことを求めた。

 

県によると、トーマス司令官は抗議・要請内容については「在日米軍司令部に伝えたい」と述べたという。

 

新型コロナウイルス感染症対策で面談できず、電話での抗議となった。抗議文は郵送した。

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