巣の近くで周囲を警戒するカラス=28日、名護市東江 画像を見る

【名護】名護市の名護博物館の敷地内にある木に、繁殖期を迎えたカラスが巣を作り、道行く人を威嚇、けがをさせるなど被害が相次いでいる。小中学生の通学路ではカラスに襲われ、自転車ごと転倒した子どももいたという。博物館は、近隣住民に巣に近づかないよう看板を立てるなど対策している。

 

カラスの巣は4月ごろに確認され、現在は3羽のひながいる。つがいのカラスが常に周囲を警戒しており、近づくと頭上すれすれに飛んで威嚇する。襲われた子どもたちが博物館の向かいの商店に逃げ込んだことも何度かあった。

 

カラスを避けようとして車道に飛び出してしまう子どももいたといい、女性店員は「本当に危ない。巣を移動するなど、何とか対策してもらいたい」と話した。

 

巣は鳥獣保護法の規定により、ひなや卵が入っている場合、県の許可なしには撤去できない。「ひなが巣立つのを待つ。注意喚起を続けたい」と博物館の職員。博物館に近い東江小学校では、児童に登下校の際の注意を呼び掛けている。

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