2016~20年の沖縄県内の飲酒運転摘発者数を24時間のうち3時間単位でみると、午前6~9時の時間帯が25%で最も多かったことが7日までに、県警のまとめで分かった。1時間単位では午前7~8時が最多だった。県警交通部は「一般的に飲酒運転摘発は夜のイメージが強いが、実は朝方が多い。飲酒後に睡眠したからといって、アルコールが分解されたわけではない」と注意喚起した。
県警は16~20年に飲酒運転で摘発した9696件のうち、8287件(85%)の違反者にアンケートを実施した。それによると、3時間単位における摘発者数は午前6~9時の2080件(25%)が最多で、午前1~4時の1935件(23%)が続いた。
1時間単位では午前7~8時が810件で、次いで午前6~7時が693件、午前2~3時が674件だった。
違反理由では「飲酒量が少ないので大丈夫だと思った」が最多の37%。「警察に捕まらないと思った」が32%、「仕事で車が必要だった」が17%―などと続いた。違反者の90%が初犯で、50%は自宅から5キロ圏内での摘発だった。
県警は「二日酔いでの摘発が多発傾向にあることを危惧している」と強調。「前日の深夜まで多量に飲酒すると、体内のアルコールが分解されるまでに相当な時間がかかる。コロナ禍で自宅で飲む場合でも、飲酒量と時間を強く意識してほしい」と話した。
県警によると、アルコール度数5%のビール500ミリリットルが体内に入ると、アルコールが分解されるのに約4時間かかる。分解に約4時間かかるお酒の目安として、度数7%の酎ハイ350ミリリットル、度数25%の泡盛なら100ミリリットルなどを挙げている。
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