NPBエンタープライズは16日午前、東京五輪の野球日本代表内定選手24人を発表し、石垣市出身の西武・平良海馬投手(21)=石垣中―八重山商工高出=が初選出された。県勢が野球でオリンピックに出場するのは初めて。平良は13日に埼玉県のメットライフドームで行われた中日戦で開幕から32試合連続無失点のプロ野球新記録を樹立しており、立て続けの快挙となった。
平良は14日の広島戦で無失点記録を33に更新した。
今年2月に宮崎県での春季キャンプを視察した稲葉篤紀監督からは「球が強く、プレッシャーがかかる場面でも投げられる姿が良い。(東京五輪の)候補の1人に入ってくる」と高い評価を得ていた。平良も「選ばれたら外国人選手との対戦なので、各国の特徴を感じながら自分のピッチングをして楽しみたい」と語っていた。
クイックモーションから繰り出す剛速球は「タイミングが取りづらい」と言われ、強打者たちを次々と打ち取ってきた。2019年に26試合に登板し頭角を現すと、20年には日本選手6人目の160キロをマークし、リーグ最多に並ぶ54試合に登板。同年は防御率1・87で県勢初の新人王も受賞した。
1999年11月15日生まれ。右投げ左打ち。2017年のドラフト会議で西武から4位指名を受けた。
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