市場で働く女性が語る、古き良き“築地のつながり”

投稿日: 2016年10月09日 06:00 JST

image

「築地で働く人は、嘘をつかない、人の陰口を言わないことを大切にしています。実は築地はとても狭い社会。嘘をついてもバレてしまうし、陰口もすぐ伝わってしまう。人間関係がとてももろくて、ちょっとしたことでも壊れてしまうことを築地の人たちはよく知っているんです。だからこそ、嘘をついたり、陰口をたたかないようにして“つながり”を守ってきたんですね」

 

そう語るのは、築地で創業170年の「鮨文」を切り盛りする女性店主の磯貝真喜さん(46)。築地は「男性の職場」のイメージが強いが、そこには生き生きと働く女性の姿も。磯貝さんは、築地の食堂には、脈々と受け継がれているものがあるという。

 

「命をかけて魚を捕ってくれた漁師さんの思いを込めて、お客さんにおすしを提供することです。築地で働く人たちと接していると、その気持ちが伝わってきます。漁師さんや生産者さんの思いをわかっているから、築地の人たちは、魚をいかに早く、おいしく届けるかに必死なのです。築地は生産者ともつながっている町。だから観光客の食べ残しや、キレイとは言えないような食べ方を見ると、悲しい気持ちになりますね」

 

市場の中でたばこや弁当を売る店、通称「まんじゅう屋」の店頭に立つ高野禮子さん(70)。高野さんは20歳のときから50年、築地の男たちを見守ってきた。

 

「市場のみんなが顔見知り。誰がどの銘柄のたばこを吸っているかわかるから、顔を見ただけで指定のたばこを出せます(笑)。でも、私はたばこを手渡すとき、何かしら話しかけるようにしています。市場で働く人たちは“つながり”を大切にします。そうした付き合いをしていると、仕事に悩んだり、ミスをして落ち込んでいたりする様子もわかる。『がんばりなさいよ』『しかたないわよ』と声をかけるだけで、暗かった顔が少し晴れる。そんなことでも、元気のもとになってくれれば、うれしいですよ」

 

高野さんは新市場でもコンビニ形式の店をかまえる予定。“築地のつながり”を続けていこうと決めている。

【関連記事】

里見浩太郎 かつては仲買卸売業の名優が語る「築地の思い出」

図書館に、波除神社も…「築地裏通りの面白スポット5」
おいしいサンマ、炭火焼きでご提供 川崎・南部市場

この記事が気に入ったら
いいね!/ フォロ− しよう

WEB女性自身の最新の情報をお届けします。

あなたにオススメ

【注目アイテム】
「メスを使わない美容整形」コルギのパワーを自宅で!!
ジェニファー・ロペス、カイリー・ミノーグが「約20歳年下彼氏」を手に入れたワケ!
45歳、奇跡の美乳・原志保さんのボディを作るヒミツのグッズ公開!!
着るだけで、エステの効果がインナーに!!
可愛い47歳! 元CA佐藤亮子さんの大人気トラベルブランド

コラム・連載

もっと見る

女性自身チャンネル

もっと見る

パク・ヒョンシク語る防弾少年団、SHINeeメンバーとの共演2017.09.19

最旬スターのインタビューをお届けするK☆STAR LOVERSの今回のゲストは、俳優としてメキメキと頭角を現すパク・ヒョンシク(25)。ヒットドラマ『相続者たち』、『家族なのにどうして~ボクらの恋日記...


ランキング