「いままでは、すべて自分中心で生きてきたので、すべてを赤ちゃんにあわせて行動するという生活は、大変ですが、とても新鮮です」
そう語るのは、杉山愛(40)。
「夫婦で相談して、名前は『悠』に決めました。“悠悠自適”の“悠”です。私も『愛』、主人も名前が一文字ですので、『一文字の名前にしよう』とは決めていました。“悠”っておおらかという意味がありますよね。赤ちゃんの顔を見たとたん、『この子は悠だね』と決めたんです」
彼女が、6歳年下の一般男性と結婚したのは’11年11月。だが、直後に流産してしまう その後、不妊治療を経て、再び妊娠したのは39歳のときだった。
「悠が誕生したのは7月8日。その3日前、私は40歳の誕生日を迎えました。“健康で生まれてきてほしい”、それだけが願いでしたね。主人は出産にも立ち会ってくれて、私が痛みでのけぞったりしないように、ずっと頭を押さえていてくれたんです。助産師さんから指示されていたのですが、いっしょにいきんだりと、本当に必死にやってくれて、もう2人で出産しているんじゃないかというくらい。悠はすごく大きな産声で、私は不思議と涙はこぼれなかったのですが、主人のほうが安心のあまり号泣していました。彼は育児も率先してやってくれて本当に助かっていますし、感謝しかありません」
――将来は錦織圭選手みたいなテニスプレーヤーになるかもしれませんね?
「ふふふ、どうでしょうかね、本人がテニス好きになればいいのですけど。甲子園で活躍した清宮幸太郎くんも、小さいときに色々なスポーツをやって野球を選んだそうです。私も、悠にはいろいろやらせてあげて、彼が楽しいと感じるものを選んでほしいです。仕事復帰は11月ごろを考えています。きっと後ろ髪をひかれるような思いで、出かけていくのでしょうね」