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「優勝を狙いますよ、もちろん」

 

正直、ここまで力強い答えが返ってくるとは思わなかった。大阪場所への抱負はという問いに、「相手も強いけど頑張ります」的な返答を予想していたのだが、大関・琴奨菊(32歳)は、記者の目を見据え、こう言い切った。

 

「その自信もあるし、確信もある」

 

けっして大言壮語するような性格ではない。力士にしては珍しいほど生真面目。だが今は、そう言えるだけの“根拠”があるのだ、と大関は言う。

 

「昨年から取り入れた、塩田宗廣トレーナーの体幹トレーニングは絶大な効果がある。ただそのトレーニングは、体の芯の部分にくるので、そこをしっかり揉みほぐしてもらわないといけない。それでようやく本当の効果が出てくる。そのために、別のトレーナーにも大阪から来てもらっているんですよ」

 

相撲に不可欠な体幹を鍛え直すだけでなく、ケアしながらトレーニングすることで、怪我の可能性を抑えることができるのだという。そして、2015年結婚した妻・祐未さん(29歳)の存在が、なによりの力になっているのは言うまでもない。

 

初優勝後の大フィーバーで、かつてないハードスケジュールに追われる日々が続いている大関。結婚披露宴にテレビ出演、取材だイベントだと、初場所後に取れた休みはわずか1日。

 

ただ忙しいあまり、残念なこともある。

 

「新婚旅行、まだなんですよ。計画を立てる暇もないしね。行きたいのはモルディブとかニューカレドニア。カヌーを漕いでコテージに行って、そこで朝食を……。なんてどうですか(笑)」

 

さすがは自作の絵本で、祐未さんにプロポーズしたというロマンチスト。ところで優勝賞金(1000万円)、どうしました?

 

「お、さすがFLASH。そうきたか(笑)。若い衆にいくらか渡して、残りは貯金です。使う暇もない」

 

奥さんと家賃7万円のアパート暮らしっていうのは本当ですか?

 

「ワハハハ。(佐渡ケ嶽部屋のある)松戸は家賃が安いからね。7万円でもゲストルームつきで、セキュリティも文句なし。都心なら家賃は40万円はするんじゃないかな(笑)」

 

中古車に乗ってるのは本当?

 

「それはリアル(本当)だね(笑)。べつに困らないもの、中古でも。自分には自分の景色、合ったものがあるから、人に合わせる必要はない。嫁さんと吉野家や松屋にも行くしね。お金は若い衆に出してあげたり、トレーナーを雇うとか、そういうことに使えばいい。飯だって、自分は唐揚げとご飯があればいいけど、周りで頑張ってくれている人には美味しいものを食べさせてあげたいと思う」

 

(FLASH 2016年3月22日号)