(写真/AFLO)
「(妻と)一緒に居るだけで心がフラットになる。ポジティブな人なので、非常に支えてもらった」
満面の笑みでそう語ったのは、石川遼(24)。8月28日に行われたRIZAP・KBCオーガスタ最終日で7年ぶりに今季初優勝を果たした。今年2月には腰痛を理由に米ツアーから離脱していたが、優勝には家族の支えが欠かせなかったとインタビューで言及した。
「今年3月、遼くんは交際発表から4年を経て奥さんと結婚しました。奥さんは結婚前と同様、遼くんのツアーにはすべて同行して身の周りの世話をしてきました。その役割には遼くんのメンタル的なフォローも含まれています。ゴルフは心のスポーツですから、精神面の安定は大事。彼女は遼くんには“女神”に匹敵する存在でしょう」(ゴルフ関係者)
大会では、夫人だけでなく、妹・葉子さん(19)もキャディーとして参加。予選落ちした弟の航さんも駆けつけ応援していた。家族総出でつかみ取った復活劇、しかし今は家族一丸となっているが、4年ほど前から石川家と妻の実家でギクシャクした関係が続いていたと前出のゴルフ関係者は話す。
「両家がうまくまとまったのは、結婚してからですよね。どうして交際発表から結婚まで4年もかかったかというと、年収が億単位の石川家とお父さんがサラリーマンのお嫁さんの実家が経済的に釣り合わないからだと言われています」
そんな両家の仲がこの半年で改善。今では双方の家族が協力して一致団結するまでになったというのだ。
「その象徴とも言えるカフェが、奥さんの実家から4分のところにできていたんです」(前出・ゴルフ関係者)
埼玉県内、旧県道に面した開店まもないカフェ。平日のランチタイムに訪れると、店内は人でにぎわっていた。
「毎日メニューが変わるトーストがあって、トーストの上にから揚げが乗っていたり、めずらしいから何度か食べたことがあるね。スイーツなど女の子が好きそうなメニューもあります。町いちばんのオシャレなカフェですよ」(近所の住人)
本誌記者が入ると、店内にはオーダーメイド風のソファが6席だけという贅沢な造り。応対してくれたのは、テレビにも出ていた遼の妹・葉子さんだった。前出のゴルフ関係者によると、この店は“家族ぐるみ”で運営されているという。
「カフェの経営は遼くんの個人マネージメント会社です。両家の“断絶”に心を痛めた遼くんが関係を改善するため、妻の実家も運営に関われるようにしたようです。カフェの運営を直接仕切っているのは妹さんですが、奥さんの実家も近い。手が空いているときには奥さんのお母さんも親戚のおばさんも、みんなが自主的にお店を手伝いにくるという感じですかね。とにかく、みんな仲が良いですよ」
遼の妻は夫のリハビリを手伝うかたわら、オープン当初は店を手伝っていた。店の男性スタッフに運営について確認すると「奥さんではなく、妹が経営している店ですよ」と教えてくれたが、結婚とカフェの運営で両家の溝も埋まっていったことは確かなようだ。