(写真:アフロ)
5月28日から始まるテニス四大大会の1つ全仏オープン。優勝すれば日本人初のグランドスラム制覇となるが、錦織圭(27)に黄信号が灯っている。
錦織は3月29日に行われた米マイアミ・オープン準々決勝で敗退した。その際に右手首を故障してしまい、1カ月以上も実戦から遠ざかっているのだ。
「マイアミ大会で突然、右手首に激痛が走ったそうです。棄権せず何とか最後まで試合を続けたものの、見る影もないほどショットに力がなくなっていました。その後も彼は4月24日から行われたバルセロナオープンを欠場しています。そのとき発表された理由は『まだ右手首が万全でない』という控えめな発表でしたが、周囲では『本当に大丈夫なの?』不安の声も囁かれています」(テニス関係者)
2週間ラケットを持たない生活を送っていたという錦織だが、完全回復には至らなかった。そのため錦織陣営に「このまま無理して試合を続けていくべきか?」という空気が生まれ、驚くべきことが話し合われているという。
「実はいま、コーチ陣と“当面の活動休止”を視野に話し合っているそうです。マイケル・チャンコーチらは、『圭が最終的に目指すのは世界ランク1位じゃない。グランドスラム制覇だ。そのためにはどこかのタイミングで治療に専念すべき』として長期休養を勧めているといいます」(テニス関係者)
錦織といえばプロ入りから10年間、ケガに悩まされ続けてきた。09年に右ひじを疲労骨折して手術も経験、それ以降も腹筋に左ひざ、股関節、右肩、脇腹……と満身創痍の状態が続いている。
「今回の右手首が治ったとしても、このまま騙し騙しの状態で試合に出続けていたら再び怪我するのは目に見えています。グランドスラム制覇という次の次元に進むためにも、完全回復まで最長1年間休むという“苦渋の決断”を迫られているのです」(前出・テニス関係者)
仮に1年間大会欠場するとなれば、現在の世界ランク7位から大きく後退することは避けられないだろう。果たして、錦織の下す決断は――。