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5月31日、相撲協会からの承認を受け、大関伝達式に臨んだ高安(27)。「正々堂々、精進します」と落ち着いて口上を述べた。兄弟子である横綱・稀勢の里もお祝いに駆けつけ、「こんなにうれしいことはない」とまるで自分のことのように喜んでいた。

 

「晃(本名=高安晃)には1年ぶりに会いましたが、顔つきがすっかり違っていました。キリリとして貫禄が出ましたね」

 

そう話すのは、以前から家族ぐるみで交流があり、お祝いに駆けつけたフィリピン出身の歌手・マリーン(57)。新大関の素顔を、マリーンは次のように明かす。

 

「シャイで優しいお父様譲りの日本男児気質で、伝達式の後の食事会では、遠くのほうに座っていた女のコのアレルギーにも気付いて、自らメニューを持って行って『これなら食べられる?』と聞いてあげていました。フィリピン出身のお母様は太陽のように明るくて、誰とでもお友達になれる方。いつもまわりに人が集まっています。稀勢の里関のように、いつでも相談できる兄弟子がいる晃も、その人柄のおかげか、周囲の人に恵まれている気がしますね。それから、歌はプロより上手かも(笑)」

 

力士としての高安の魅力は、取組前に、肩を上げて気合を入れるポーズにある、とマリーンは語る。

 

「かつて横綱・千代の富士関は鋭い目力などで、『ウルフ』と呼ばれましたが、晃は『ハルク』でしょうか。ポーズがかっこいいから。これからは『ハルク』と呼ぼう!って、お母さんたちと盛り上がりました(笑)。彼の活躍は、私たちフィリピン人の誇りであり、活力でもあるんです。これからも体に気をつけて、さらなる高みに向かって頑張ってほしいですね!」

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