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7月30日、日本競馬会の至宝ともいえる名馬・ディープインパクトがこの世を去った。種牡馬生活を送っていた社台スタリオンステーションが公式サイトで報告した。

 

ディープインパクトは前々から治療していた頚部の手術を28日に受けたが、翌日に起立不能の状態に。30日にレントゲン検査を行ったところ、頸椎の骨折が発覚。回復の見込みがないため、安楽死の処分が取られた。

 

この突然の訃報に、競馬ファンからは嘆き悲しむ声が殺到した。

 

元JRA騎手で競馬評論家の安藤勝己氏(59)は《ディープインパクト。その名に相応しい衝撃レースの数々、種牡馬入りしてからもあれだけの金字塔を打ち立てるとは思わなかった。そんなディープで最も印象に残っとるのが、実はデビュー戦。レース終わってユタカちゃんがG1制した時でも見せない表情で興奮してたの。伝説を残すってその時点で確信した》とTwitterで思いをつづった。

 

また熱心な競馬ファンで知られるカンニング竹山(48)も《ディープインパクトを認めていなかった。完全に僻みであった。グラスワンダー、ナリタブライアン、オルフェーヴルと自分の好きだった馬の方が強いと意地を張り続けた。しかし突然の訃報。悲しくたまらない。だから本当の事を言います。あなたが日本競馬史上最強で最高の馬でした。感謝そして謝罪します》と思いを吐露した。

 

ディープインパクトといえば、2004年に阪神競馬で武豊騎手(50)を背にデビューを飾った。2005年には皐月賞・日本ダービー・菊花賞を制し、1984年のシンボリルドルフ号に次ぐ無敗の三冠馬に輝いた。「空を飛ぶ馬」と形容されるほどの快走ぶりは、競馬ファンを虜にした。

 

そんななか、ディープインパクトの引退まで騎乗した一番の“盟友”ともいえる武は31日にブログを更新。ディープインパクトが命を引き取ったときに偶然にも武は北海道に滞在していたといい、こう追悼文をつづっている。

 

《昨日、ディープインパクトの訃報を新千歳空港で聞き、ショックを受けました。病理解剖に出て行って会えないとも聞きましたが、そのまま飛行機に乗る気にもなれず、予定をキャンセルして社台スタリオンステーションへ。主がいなくなった空っぽの馬房に手を合わせてきました。ボクにとって、本当に特別な馬。種牡馬になってからの突き抜けた実績は誰もが知るところですが、空を飛ぶような走りはボクしか知りません。ただただ、ありがとうの気持ちを伝えました》

 

「平成の最強馬」ともいえるディープインパクト。その伝説は後世にも語り継がれるだろう。

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