「存在感が桁違いで、すぐに八村選手だとわかりました。店内では『いま日本でいちばん有名な人に会えた!』と興奮している人もいました」(居合わせた客)
8月15日夜7時ごろ。東京・港区の路上ですれ違う人々が振り返る先にいたのは、バスケットボールの八村塁選手(21)だ。総勢8人の集団を引き連れた八村選手は、高級ステーキ店へと入っていった。
日本人初のドラフト1巡目指名で、米プロバスケットボールNBAチーム「ワシントン・ウィザーズ」へ入団した八村選手。推定年俸は4億円を超え、一躍スター選手の仲間入りを果たした。8月末から中国で開催されるワールドカップに向けた強化試合への出場やイベントへの出席と多忙な八村選手だが、人知れず重圧を抱えているという。
「ふだんは気さくでサービス精神旺盛な八村選手ですが、7月末に帰国した際の空港では出迎えたファンに対して握手やサインに応じなかったそうです。アメリカでNBAはメジャーリーグ以上の人気がある分、厳しい競争社会が待ち受けています。大勢の期待を背負っているだけに、“早く結果を出さないといけない”と最近はピリピリムードだそうです」(スポーツ紙記者)
そんな八村選手を癒したのが、家族だった。この日はスタッフらに加えて、2人の妹と母・麻紀子さんとステーキ店を訪れた八村選手。“お忍び晩餐”を満喫したようだ。
「お店の名物であるTボーンステーキやサーロインといったお肉を中心に食べていたそうです。八村選手は妹さんにサラダを取り分けてやるなど、久しぶりの家族団らんの時間でもあったのでしょう。1人の平均予算が1万円を超える高級店で10万円はかかったでしょうが、八村選手が全てごちそうしたと聞いています」(広告代理店関係者)
そこには、八村選手の家族への“深い感謝”があった――。
「八村選手は中学生時代にいじめを受けたことがありました。その陰で麻紀子さんは、県営住宅の草むしりや清掃には必ず参加していました。ご近所づきあいをしっかりすることでからかわれないよう守っていたのです。そんな母の背中を見て育ってきたことで、八村選手には『いまの自分があるのは家族のおかげ』という思いがあるのでしょう。やっと自分が恩返しできる立場になれてうれしいのだと思います」(前出・スポーツ紙記者)
家族の支えをバネにして、八村選手はアメリカでも高い壁を飛び越えていくことだろう――。