「菊池選手は2月1日から1カ月弱も沖縄県で春季キャンプに参加しました」(前出・スポーツ紙記者)

 

身重の妻を1カ月も広島に1人残しておくことには不安も感じていたのではないだろうか。

 

「A子さんにはキャンプ中も実家に戻るより、留守宅を守りたい、という強い気持ちがあったそうです」(前出・球団関係者)

 

菊池選手は2月26日にキャンプが終了すると、お土産が入っている紙袋を提げて、まっすぐに広島市の自宅マンションに戻ってきた。

 

「菊池さん、キャンプでお疲れのところ申し訳ありません。奥さまとの結婚生活について、お話を伺いたいのですが……」

 

本誌が取材を申し込むと、一瞬だけ考え込むような表情を見せる。いつか自分の結婚に関する取材が来ることも予期していたのだろうか、意外に落ち着いた様子だったのが印象的だった。

 

――奥さまは4月には出産されると伺っています。

 

「……すみません、取材については球団のほうへ連絡してもらえますか」

 

ペコリと会釈をすると、A子さんの待つ部屋へと去っていった。

 

本誌が球団に質問状を送ったところ、その後、代理人である弁護士から、次のような内容の文面が送られてきた。

 

《(菊池選手は)プロ野球選手としての活動がメディアに取り上げられることはあっても、プライベートな事項を公に発表することをしない、すべきでもないと考えております》

 

“あくまでも自分はプロ野球選手であり、評価はグラウンドのプレーで判断してほしい”……、菊池選手のそんな一途なところにも、A子さんは惹かれているのに違いない。

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