羽生結弦 全日本はコーチ不在?オーサーに連絡なしの異例事態
画像を見る 佐藤の頭をなでる羽生(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

後輩たちの台頭も、今季、新たな挑戦をする後押しになっているのではないかという。

 

「全日本選手権にも出場しますが、羽生、宇野に続く新世代が育っています。注目度が高いのは鍵山優真(17)ですが、羽生選手と縁が深いのは佐藤駿(16)でしょう。彼は、実力とバックグラウンドから“第2の羽生”といわれたことも。出身が仙台で、同じホームリンクで練習していた時代がある。幼稚園児のころに、羽生選手からプレゼントされたペンダントを佐藤選手はすごく大事にしています」

 

4回転半に取り組む羽生だが、「駿くんはきっと5回転を跳べる」と声をかけたこともあるという。

 

「この10年、被災した地元・仙台を勇気づけたいという気持ちが強かった羽生選手にとって、同郷の後輩が“5回転の夢”を託せるくらいに立派に成長しているということには特別な感慨があるでしょう。“故郷のためにも、後輩の手本になるためにも、さらに自分が成長して新たなステージに進みたい”という意欲的な独立心につながったのではないでしょうか」

 

冒頭の仙台の神社に、羽生も過去に訪れたとき、絵馬を奉納している。書かれていた文字はーー。

 

《これから一所懸命に何事にも打ち込めますように》

 

今後も不屈の魂で頂点を極めていく気持ちに変わりはないだろう。

 

「女性自身」2021年1月5日・12日合併号 掲載

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