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およそ10カ月にわたる闘病生活を乗り越え、20年8月29日にレース復帰を果たした競泳の池江璃花子選手(20)。

 

2月20日から始まった「東京都オープン」に出場し、100メートルバタフライでは59秒44のタイムで3位に。そして翌21日、五輪種目ではないが50メートルバタフライで復帰後初めての優勝を飾った。復帰レースから176日目という、驚くべき短期間での快挙だ。

 

「池江選手の目標タイムは26秒1でしたが、25秒77で圧勝でした。もともと彼女はバタフライが得意種目。復帰後の4大会は自由形に絞っていましたが、今大会でバタフライに挑戦したのです。

 

バタフライは自由形より体への負担が大きく、20日の大会では『こんなにきつかったっけ』と振り返っていました。しかし21日はコンディションの良さに『ビックリした』とコメントしつつ、『どんな試合でも1位をとれて嬉しい』と笑顔を見せていました。驚異的な回復力ですが、それ以上に彼女の努力の賜物といえるでしょう」(スポーツ紙記者)

 

各メディアによると五輪種目では50、100メートルの自由形、そして100メートルバタフライの3種目で参加標準記録を突破した池江選手。4月に実施される東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権には、慎重に種目を選んだ上で臨むという。

 

東京五輪まで残すところあと5カ月。池江選手は「アスリートとして狙っているところは皆一緒だと思うので、それに向けて全力で頑張る」と意気込みを語ったという。またいっぽうで「今の最大の目標は24年」とも語り、パリ五輪への意欲も示したという。

 

19年2月に白血病を公表してからは、20年に開催予定だった東京五輪の出場を断念した池江選手。Twitterで《思ってたより、数十倍、数百倍、数千倍しんどい》と明かしたように、病と向き合う辛い日々を過ごしてきた。

 

「闘病中は抗がん剤の副作用で強い倦怠感が続いたといいます。何度も嘔吐を繰り返すなど、想像を絶する辛さだったそうです。『負けたくない』と強く望むいっぽうで、『本当に一番しんどい時は死にたいと思った』とも吐露していました。それでも家族や仲間の励ましを支えに、充実した未来を信じて努力してきたのです」(全国紙記者)

 

昨年7月には20歳の誕生日を目前に、練習の様子をオンラインで公開した。その際、報道陣から退院後の心境を問われると「メンタルはとても強くなっていると思う」とコメント。そして、「人として内面的に強い女性になっていきたい」と凛々しさをのぞかせていた。

 

病を乗り越え、さらなる目標へ向かう池江選手にエールが広がっている。

 

《池江さんすごいよね。元々実績があるとは言え、白血病を乗り越えてのこの成果。こういう人は応援したくなる》
《この人は本当にすごい人だ! 気持ちと努力が尋常じゃないのがひしひしと伝わってくる!》
《素晴らしいの一言。長期の病養期間に失った筋肉を取り戻すための努力は凄まじいものだったでしょう。本当におめでとうございます》

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