■“原点”リンクへの寄付総額は3千万円!
世界を代表するフィギュア選手となった羽生だが、その心は常に故郷とともにあった。
「’11年7月に青森でリンクの営業再開を聞いた羽生選手はとても喜んだそうです。羽生選手はこれまで出した2冊の自叙伝の印税全額をアイスリンク仙台に寄付しています。その総額は3千万円ほどにのぼります。
’12年から始まった寄付は今も続いており、昨年、リンクが新型コロナウイルスの感染症対策として導入したサーモグラフィーも羽生選手の寄付金によるものだそうです。羽生選手のことですから、今回の地震を受けて、近いうちにまた寄付をすると思います」(スポーツライター)
羽生は被災地への支援も常に呼び掛けていた。’15年に神戸で開催されたアイスショーではこう語っている。
「これからも、みなさんが東北のみならず津波の被害を受けた茨城県や千葉県のことも忘れずに、支援活動を続けてもらえたらと思います」
西村教授も羽生の“地元愛”についてこう明かす。
「アイスショーを見に行ったりしたときに、控室に会いに行くと、いつも仙台銘菓の『萩の月』が置いてあるんです」
昨年はコロナ禍で思うような練習ができず、一時は試合出場も危ぶまれていた羽生。そんな窮地に手を差し伸べたのが、“故郷のリンク”だった。
本誌は昨年9月、数回にわたって家族の送り迎えで深夜に「アイスリンク仙台」を訪れる羽生の姿を目撃している。
「羽生選手が練習するとなると、多くの人が集まってしまいます。そこで気心が知れて、深夜も練習できるアイスリンク仙台を選んだのでしょう」(フィギュア関係者)
リンクの支えも受けて、羽生は今シーズンの初戦となった昨年12月の全日本選手権で見事、5年ぶりの優勝を果たした。
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