羽生結弦 いよいよ4回転半披露か、予想にあった6年前の前例
画像を見る 17年の国別対抗で他国選手と仲良く交流する羽生(写真:アフロ)

 

■過去にアイスショーで大技挑戦の前例も

 

「国別対抗戦やアイスショーで、羽生選手は悲願の“4回転半”をお披露目するかもしれませんよ」

 

そんな予想を立てるのは、あるフィギュア関係者。4回転半(4回転アクセル)は、誰も成功したことがなく、羽生が“競技人生の最終目標”に据えている大技だ。

 

「私がそう考えるのは、4回転ループの前例があるからなんです。’16年10月に羽生選手は、国際スケート連盟公認大会では史上初めて4回転ループを成功させました。そこに至るまでに、’15年4月の国別対抗戦のエキシビションや、その後のアイスショーでも4回転ループに挑戦しているんです。成功することもあれば、転倒してしまうこともありましたが、そうやって新しいジャンプの完成度を高めていった経緯があります」

 

さらにこれには、“エキシビションやアイスショーを練習の場にしている”という以上の意味があるようだ。あるスケートリンク関係者は「羽生選手は、失敗も含めて自分が挑戦する姿を見てほしいと考えているのでは」と話す。

 

「彼が高校生のころからアイスショーで滑る姿を見ています。当時まだ4回転ジャンプを跳ぶ人は少なかったけれど、羽生選手はよく4回転に挑戦していましたよ。失敗が多かったけれど、たまに成功したりして。震災直後だったこともあって、見ている方に前向きな姿勢を見せたかったようです。私自身もとても勇気づけられました」

 

来年2月には、出場すれば3度目の五輪となる北京五輪が控える。

 

「本人は“4回転半成功の道の上に北京五輪があるなら目指す”と言っています。出場となれば金メダルを狙うでしょうし、4回転半がその大きな武器になるでしょうね」(スポーツ紙記者)

 

いつか訪れる現役引退の日まで、“挑戦をやめない”壮絶な覚悟の日々は続く――。

 

「女性自身」2021年4月27日号 掲載

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