「羽生選手が『ドリーム・オン・アイス』に出演するのは’15年以来6年ぶりですから、うれしい発表にファンは驚いていますね」(スポーツ紙記者)
アイスショー「ドリーム・オン・アイス2021」に出演することが発表された羽生結弦(26)。7月9日、10日、11日の3日間、新横浜で全4公演が行われる。現役を引退したプロのスケーターが出演するアイスショーも多いなかで、「ドリーム・オン・アイス」は現役のトップ選手によるエキシビションという位置づけなのだという。
あるアイスショー関係者は、「羽生選手が6年ぶりに『ドリーム~』に出るのは現役引退を視野に入れ始めているからでは」と読む。
「後輩たちに背中を見せようという気持ちがあるのではないかと思うんです。『ドリーム~』は、シニアの選手だけでなく、ジュニアのトップ選手たちも出演しますしね」
今回の「ドリーム~」には、世界選手権で羽生より上位の銀メダルに輝いた鍵山優真(18)や仙台出身で同郷の佐藤駿(17)らシニアの若手、またジュニア世代の期待の新星・三浦佳生(16)らが出演する。
「羽生選手自身、シニアに上がる前から『ドリーム~』に出演し、一流選手たちを間近に見てきました。彼は昔から憧れの選手としてエフゲニー・プルシェンコ氏(38)を挙げていますが、15歳で『ドリーム~』に出演したとき、プルシェンコ氏が話しかけてくれたと感激していたこともあります」(前出・アイスショー関係者)
ほかにも、羽生は、高橋大輔(35)、安藤美姫(33)、浅田真央(30)ら先輩たちの演技を「ドリーム~」で見てきた。若い選手にとってトップの選手を間近で見る大切さを羽生は身をもって知っている。たとえば羽生がトリプルアクセルを跳べるようになったのは、浅田真央のおかげだという。
「羽生選手が中学生のときに参加した全日本の合宿で、浅田さんがジャンプをするのをそばで見たことで、トリプルアクセルに初めて成功したそうです」(前出・フィギュア関係者)
羽生も26歳。引退の声も聞こえてくるベテランとなった。
「近年は先輩として、後輩に声をかける姿も見られます。自分が受けてきた影響を後進に引き継ぎたいという思いもあるかもしれません」(前出・アイスショー関係者)
後輩たちとの交流は羽生にとっても活力となることだろう――。