■三連覇かかる北京五輪での、BTS曲使用の可能性は…
羽生のこの言葉を受けて、あるフィギュア関係者はこう推測する。
「羽生選手は、来る’21-’22シーズンのプログラムについて、フリーは昨シーズンからの『天と地と』を継続する意向を明らかにしています。一方、ショートプログラムは変更を考えているようです。『DNA』を練習しているということは、新ショートの参考にしようとしている可能性もありますね」
今度のシーズンは2月に北京五輪の開催が予定されており、羽生が出場する可能性は高い。フィギュアスケート評論家の佐野稔さんは、
「羽生選手は、これまでもさまざまな試みをしていて、その結果として五輪2連覇を成し遂げています。3連覇がかかるなかで“BTSの動きを取り入れる”といった新しい試みをしているとすれば面白いことです。フィギュアスケートはクラシックバレエのような動きが基本ですが、それだけにとらわれると進歩がありませんからね」
“動きの参考にする”にとどまらず、BTSの曲を使っての演技も、ファンならずとも見たいところ。五輪でBTSの曲を使用する可能性はないのだろうか。佐野さんは、
「ルール的には問題ありません。使用したら面白いのではないでしょうか。ただ、試合のプログラムでポップスやロックの歌詞のある曲を使うとしても、いま現在流行中の曲を使用するケースは少ないので可能性は高くないと思います」
試合での曲使用はやや望み薄だが、エキシビションやショーでならありえるというから楽しみだ。ちなみに羽生とBTSは同世代。
「メンバーは23~28歳でリーダーのRMは羽生選手とちょうど同い年。BTSはパフォーマンスの質が高いことが人気の理由の一つですが、その質を保つために熱心に練習を積み重ねています。たとえば、昨年の『Dynamite』リリース前には1日18時間もダンスの練習をしたそうです」(K-POPに詳しいライター)
トップに立ちながらもストイックさを失わない姿は、羽生に重なる。その姿勢からも羽生は刺激を受けているのかもしれない――。
北京五輪では、BTSとのコラボで新境地を開いた羽生の演技を期待したい!