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「時代が変わる中で、ずっとトップに居続けるゆづくんはすごい。その中でさらにトップをという姿勢はまねできるものではないと思っています」

 

北京オリンピック・フィギュアスケート男子で銅メダルを獲得した宇野昌磨(24)。ともに日本のフィギュア界を牽引してきた羽生結弦(27)について、10日の男子フリー後、このようにコメントした。

 

今大会では、1位にネイサン・チェン(22)、2位に鍵山優真(18)、3位に宇野が輝いた。ショートでアクシデントに見舞われた羽生はフリーで転倒しながらも圧巻の巻き返しを見せ、4位に。日本勢が躍進した大会となった。

 

冒頭のように、「ゆづくん」呼びで普段からの親しさを感じさせながらも、羽生への敬意を示した宇野。あるスポーツ紙記者は次のように語る。

 

「宇野選手にとって羽生選手はかねてから尊敬する人物。『最終目標はゆづくん』とずっと言い続けていました。一方の羽生選手も宇野選手について、『弟分というよりワンコ』と言うなど、可愛がってきました」

 

2019年のインタビューでも宇野は、「『羽生選手に一度でいいから勝ってみたい』、『100回負けてもいいから、一度でいいから勝ってみたい』という気持ちがある」と話しており、羽生の背中を追いかけ続けてきた。

 

いっぽう、オリンピック初出場ながら銀メダルを獲得した鍵山にとっては、宇野が憧れのスケーターのようだ。

 

「特に宇野選手の表現力に惹かれているそうですが、鍵山選手は『全てが好き』と宇野選手に心底憧れて様子です。練習をともにすることも多く、『一歩でも近づきたい』と懸命に追いかけているといいます。

 

鍵山選手は2021年の世界選手権で、初出場ながら銀メダルを獲得するなど急成長を遂げている選手。そんな鍵山選手から羨望の眼差しを向けられ、宇野選手も刺激を受けているようです。『いつまでも優真くんが憧れてくれる存在でありたい』と話していましたよ」(前出・スポーツ記者)

 

さらに、鍵山は羽生からも大きな影響を受けているという。

 

「昨年の世界選手権に向けての会見で、抱負を聞かれた鍵山選手は『まだ僕は全然下のほうでみなさんは手の届かないところにいる』と謙遜するように言いました。それに対し羽生選手は『自分の気持ちに嘘をつこうとしている、そういうのはいらないよ』と優しくいさめるように話したんです。

 

以来、鍵山選手は“勝ちたい”と積極的に言葉にするように。『あの言葉をかけられた以降から、自分のネガティブな気持ちが一切なくなった』と、“王者”からの助言に感謝していましたよ」(スポーツライター)

 

羽生を追いかけ続けた宇野に憧れた鍵山がそろって表彰台に――。日本の男子フィギュア選手が繋いできたバトンは、これからも続く。

出典元:

WEB女性自身

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