「2本目の点数には納得いっていなかった。そういう怒りも自分の気持ちのなかでうまく表現できました」
そう語ったのはスノーボードの平野歩夢選手(23)。
2月11日に行われたスノーボード男子ハーフパイプ・決勝。3回の試技のなかで、2回目には大技「トリプルコーク1440」を組み込んだ構成を五輪で初めて決めて会場を沸かせたが、なぜか得点は予想より伸びなかったのだ。
「本人だけではなく、テレビの解説者らも納得できておらず、会場でもブーイングが起こりました。
結果的には3回目も『トリプルコーク1440』をまた成功させて、悲願の金メダルを獲得しましたが、もし“人類史上最高難度”とも呼ばれている技を成し遂げたにもかかわらず頂点に立てなかったとしたら、大きな物議を醸したことは間違いありません。北京五輪は“不可解な判定”ばかりが目立ちますね……」(スポーツ紙記者)
スキージャンプ・高梨沙羅選手(25)、スピードスケート・高木菜那選手(29)、スノーボード・竹内智香選手(38)……。本人も関係者らも納得できない“疑惑の判定”に日本人選手の犠牲者も続出している。
12日に行われたスピードスケート男子500メートルでは、森重航選手(21)の14組と新浜立也選手(25)の最終15組でフライング判定が続いた。金メダル候補だった新浜は、やり直しとなったスタート直後にバランスを崩し、まさかの20位。
中国の高亭宇選手が優勝したことで、WEB上では「中国選手に勝たせるため、作為的にフライング判定を下したのでは」といった疑問の声も上がった。
「スーツ規定違反で失格になった高梨は今後のメンタルも心配ですね。自身のインスタグラムには《私の失格のせいで皆んなの人生を変えてしまったことは変わりようのない事実です》といった謝罪コメントまで掲載しています。
それにしても女子選手ばかり、4カ国で5人も失格になるというのは前代未聞です。違反と判断した女性検査官は自信を持っているそうですが、高梨のスーツを開発したミズノも“常にルールの範囲内のスーツを納品している”と説明しています」(前出・スポーツ紙記者)