■物議を醸した3年前の「登板回避」
高校時代から注目を浴びていた佐々木投手だが、3年時の夏に出場した全国高校選手権岩手大会決勝戦で物議を醸したことが。それは強豪・花巻東高校と甲子園出場をかけた試合でのことだった。
「佐々木投手は1度も登板することなく、ベンチで試合終了を迎えました。国保陽平監督(35)が『故障を防ぐため』と判断し、決勝戦当日の朝に佐々木投手に伝えたのです。佐々木投手を“温存”した形ですが、結果として2対12で花巻東高に大敗。佐々木投手は『監督の判断なので』と語っていましたが、悔しそうでしたね。
選手を守ろうとする国保監督に賛辞も寄せられましたが、甲子園出場を逃してしまったことから批判が殺到。試合直後、同校には250件もの抗議の電話が入りました」(前出・スポーツ紙記者)
そんな賛否を巻き起こした「登板回避」。国保監督は昨年7月、『週刊ポスト』の取材に、「佐々木を壊しちゃいけないというプレッシャーがあった」と判断を下した理由を告白している。当時の佐々木投手について、「歩き方を含めた彼の様子を見て、決めました。高校3年間で一番、ケガのリスクがあるな」と身体の故障を慮ったという。前出のスポーツ紙記者が言う。
「決勝戦まで佐々木投手頼りになっており、彼が1試合で100球以上も投げていたことは事実。準決勝直前では、右肘の内側に違和感を訴えていました。それでも登板に支障はありませんでしたが、監督は成長期の彼が160キロも投げ続けるリスクを懸念していたようです。一方で佐々木投手だけに頼らず、“誰が出ても勝てるチームにしたい”といった目標もあったようです」
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