「監督は『自分に慢心があった』と反省をした上で、『このままでは終われない』と強い意欲を示しています。監督の意欲を尊重して立て直そうと、監督の続投を決めた」
こう語ったのは、巨人の山口寿一オーナー(65)だ。各メディアによると、10月4日、読売新聞東京本社で報道陣の取材に応じた山口オーナーは、原辰徳監督(64)の続投を明言。また原監督も取材に応じ、続投にあたりこう語ったという。
「非常に悔しいシーズンであった。そういう中で、どこかで老け込みつつある私自身、逆にその悔しさが奮い立たせてくれた。『このまま終わってたまるか』という新しい情熱というか、血液の中に燃えたぎるようなものが出てきた」
来シーズンへの闘志を燃やす原監督だが、冷ややかな声も聞こえてくる。
「原監督は今季、巨人軍史上最長となる監督16年目を迎えました。シーズンが始まった頃は首位を独走していたものの、5月以降は失速。最終的に、68勝72敗3分けの4位に終わりました。さらにクライマックスシリーズにも進出できず、5年ぶりにBクラスへ転落。
そのため采配を疑問視する声が相次いでおり、続投に関しても《あれだけの戦力があってBクラスって…監督の采配に問題があるんじゃないの》《原くん来年は座ってるだけがいいな 采配はコーチに任せろや》との声がSNSでは上がっています。
また当初、原監督は進退伺を届けたものの、山口オーナーが話し合いを何度も行った結果、続投に意欲を示すようになったといいます。そのため《課題は勝てない監督を残したフロントだよ》《フロントからしてダメダメ》と巨人軍に対する厳しい声も続々と上がっています」(スポーツ紙記者)
そんな巨人軍といえば、坂本勇人選手(33)の“中絶強要”が今なお波紋を呼んでいる。
9月10日に配信された「文春オンライン」の記事によると、20代の女性と肉体関係を持っていた坂本選手は、身体的苦痛を伴う性的なプレイを要求するように。さらに女性にはアフターピルを勧めつつ、自身は避妊せずに性行為を行い続けた結果、女性が妊娠。ところが坂本選手は「本当は今すぐおろせよって言いたい」などと激昂し、中絶するよう望んだという。
「記事によると、女性がショックのあまり鬱病を患い、自殺未遂までしたといいます。また坂本選手が女性に中絶を促すような音声データも公開されています。それでも坂本選手は報道以降も出場し続けた上に、スポーツ新聞やテレビでは“中絶強要”がいまだ報じられていません。そのため、巨人軍は“スルー”を決め込んでいます。
『結果さえ出していればいい』という擁護の声もありましたが、今季の坂本選手はホームラン数が激減。そして、出場試合数も昨シーズンに比べて減っています。いくら’19年にセ・リーグMVPを受賞し、東京五輪の代表に選出されるほどの日本球界を代表するスター選手であっても“お咎めなし”でいいのでしょうか。巨人軍に対してチームのファンからも非難の声が後を絶ちません」(スポーツジャーナリスト)
巨人軍の創立者である正力松太郎氏が残した有名な「巨人軍は常に紳士たれ」というスローガン。果たして“事なかれ主義”を貫いている今の巨人軍は紳士なのだろうか?