第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の開幕が目前に迫るなか、韓国代表の選手による日本代表・大谷翔平選手(28)への発言が波紋を広げている。
問題視されているのは、1次ラウンドで日本が対戦する韓国代表コ・ウソク投手(24)の発言。1月の合宿中に自国メディアのインタビューに対してコ投手は、大谷選手との対決について「真ん中に投げたらホームランを打たれる気がする」とした上で、「投げる場所がなければ痛くないようにぶつけようかな」などと発言したというのだ。
この発言は韓国でも波紋を呼び、ファンから批判を浴びたコ投手は「自分の立ち位置を考えずに言葉を発してしまったように思う」と、自身の発言を認めた上で謝罪。日本でも、3月2日に東スポWEBがこのことを報じると、ネット上には《冗談だったとしても言って良いことと悪い事がある》《言ってしまった事はもう消せない》と、批判の声が殺到することに。同記事のYahoo!ニュースでのコメント数は5500件(2日23時時点)を超えるなど、かなりの話題に。
サッカーの代表戦などでもこれまで火花を散らしてきた日本と韓国。過去のWBCでも、数々の因縁が――。
2006年の第1回大会では、開催前にイチロー(49)が意気込みとして「向こう30年、日本には手が出せないな、みたいな感じで勝ちたい」と発言。これに敵対心を煽られた韓国は、2次ラウンドで日本に勝利した際、東京ドームのマウンドに自国国旗を突き刺すという行為に及んだのだ。海外メディアからも非難が殺到したこの出来事を、イチローは「野球人生で最も屈辱的な日」と珍しく怒りを顕にしたほどだった。
さらに2009年第2回大会でも、2次ラウンドで日本に勝利すると韓国は、またしてもマウンドに自国国旗を突き立てた。最終的には決勝の日韓戦で、イチローが延長10回に勝ち越しの2点タイムリーを放ち、“リベンジ”を果たしていた。
今回のWBCでも3月10日に一次リーグで韓国との試合を予定している。すでにWBCの強化合宿に早期合流したダルビッシュ有選手(36)と比べて、大リーグのサンディエゴ・パドレスのチームメイトである韓国のキム・ハソン選手(27)が遅かったことについて、“対応の差がある”と一部韓国メディアが批判するなど早くも“場外”でバトルが。
試合を制し、正真正銘の“勝者”となるのは果たして――。